染織
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染織(せんしょく)とは、布を「染める」ことと「織る」ことの総称である。「染物(そめもの)」「織物(おりもの)」と両者を区別することが出来る。しかし、布は何らかの繊維を織らなくては存在し得ないので、「織物」の「織る」という過程無くしては「染物」も存在しえないため、「染織」は「織物」と実体としては同一と考えてよい。しかし、「織物」が成果物のみを指すのに対し、「染織」はその製作過程を含めたより広い概念であり、同一概念ではない。また、「染織」の用語の方が専門家の正式用語として一般的である。
工芸もしくは工業に属し、優れた手工芸品は美術品と認識される。また、世界各地に多種多様な染織の様式が有り、衣装等という形で民族文化を象徴する場合がある。
[編集] 分類
- 全く染めない。
- 繊維を染めてから織る。
- 繊維を織ってから染める。
の三種に分類できる。
「染物」は普通 3 を指す場合が多い。2 も染めてはいるが、普通「染物」とは言わない。
「織物」は全てに該当する。