梯子
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梯子(はしご)とは、鉛直方向に足場を組んだ道具のことである。壁の表面などに立てかけて使う固い材質でできたものと、頂上から吊るして使う縄などでできたものがある。梯子の足場は格(こ)または段と呼ばれる。固い材質の梯子は移動して用いられることが多いが、建物の壁に永久的に固定されているものもある。
また、次々と場所を代えて酒を飲むことを指す梯子酒、梯子飲みを略して梯子と呼ぶことがある。
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[編集] 固い材質の梯子
[編集] 種類と材質
固い材質の梯子は次のようないろいろな形で用いられる。
- 固定された梯子(2本の枠がいくつかの格で連結され、移動する部分を持たない)
- 延長する梯子(固定された梯子が2つまたはそれ以上の長さに分割され、保管に便利になっている。その長さは互いにスライドさせることにより最大の長さとなる。地上の操作者によって簡単に延長できるよう、滑車のシステムが付いている)
- 伸縮自在の梯子(枠が短い同一形状の管材でできており、保管のためにそれぞれが内部にスライドする)
- 屋根梯子(頂上に大きなフックがあり、傾いた屋根の尾根を挟む固い梯子)
- フック梯子(頂上に大きなフックがあり、窓の下枠を挟む。消防士が使用する)
- 回転する梯子(消防車についている頂上に回転する台を持つ伸縮できる梯子)
- 脚立(中央が折れ曲がって逆V字型になり、角度が固定される)
- platform 梯子(頂上に小さな水平の壇を設けたもの)
固い梯子は木製や竹製のものがもともと多かった。20世紀にはアルミニウムが軽量であることから一般的になった。電線の近くで作業するための梯子には、絶縁体であるためグラスファイバー製の梯子が使われている。
[編集] 使用法と注意点
鉛直方向に架ける移動式の固い梯子は、鉛直から15度の角度に傾斜して使うことが安全上望ましい。言い換えると、壁から梯子の足までの距離は梯子の長さのおよそ1/4にすると良いことになる。より急な角度では、登った人が後方に倒れる危険がある。より緩やか角度では、梯子が地面を捉えなくなることがある。
[編集] 付属品
梯子が地面をしっかり捉えるよう、梯子を安定させる装置がある。前項で説明したように15度の角度を保つことができるように予め接地部分を15度分欠く構造にしたり、接地面に合わせて間接のように動くような構造を持つものがある。また、ゴムなどの摩擦力の強い素材を端点に装着されていることがある。
梯子の上端を壁から遠ざけて保持するために支柱が付属されている場合がある。これにより、屋根の軒のような突き出した障害物を避けることができ、梯子を安全に用いる高さを増加させることができる。
[編集] 縄梯子
縄梯子は保管場所が極端に限られている場所、または重さを最小限にしなければならない場所に用いられる。それらは固いもしくは柔軟な格を持っている。縄梯子を上るためには、振り子のように揺れるために、固い梯子よりも技能を要する。