極東
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極東(きょくとう、Far East)には、次のような意味がある。
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[編集] 地政学・政治学上の極東
アメリカ・ヨーロッパから見て、最も東方を指す地政学あるいは国際政治学上の地理区分。時代や国などによりその地域概念は一定しないが、現在では東アジアあるいは東南アジアの周辺地域を指すことが多い。
古来、ヨーロッパではその東方を、近東(Near East)・極東(Far East)に大まかに区分したが、19世紀の植民地獲得競争の過程でイギリスなどにより中東(Middle East)という概念が生み出され、これを加えて三分されることとなった。近東はバルカン半島からトルコ、エジプトにかけての地中海東岸域(オスマン帝国領域)、中東はアラビア半島からアフガニスタン、パキスタンにかけての地域であり、この場合には極東はインドを含むそれ以東の地域と捉えることが出来る。
[編集] 日米安全保障条約における極東の定義
日米安全保障条約第6条(極東条項)においては、極東の範囲を「大体においてフィリピン以北、日本及びその周辺地域」と定義されている。なお、日本の解釈に基づくこの場合の周辺地域には、韓国及び台湾も含まれると解釈される。台湾の領有権を主張する中国はこの条約における極東の定義について反発している。
[編集] ロシアの連邦管区
ロシア連邦の連邦管区の一つである極東連邦管区のこと。ロシアの極東区域を管轄し、本部はハバロフスクに置かれる。人口は716万9400人でロシア全体の4,9%である。
[編集] 関連項目
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