橋本幸治
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橋本 幸治(はしもと こうじ、1936年1月21日 - 2005年1月9日)は、栃木県足利市出身の映画監督。早稲田大学第一文学部ロシア学科卒業。
1984年に『さよならジュピター』と『ゴジラ』の2本の特撮映画・SF映画の監督を務めたことで知られる。
1960年に東宝に入社。1962年から助監督として、ゴジラシリーズ、社長シリーズなど様々な作品を担当。1984年、森谷司郎監督の下で『日本沈没』の助監督だったことを買われ、同じ原作者小松左京の『さよならジュピター』で社員監督に昇格。しかし監督作は2本とも評判が芳しいものでなかった。『さよならジュピター』が小松左京総監督の、『ゴジラ』が田中友幸プロデューサーの総指揮によるプロデューサーの映画だったことも橋本には災いした。
当時の東宝の制度では映画監督を続けるには退社してフリーの監督になるしかなく、橋本は東宝製作部に勤務する道を選び、常務取締役まで登りつめた。2005年1月9日に登山中に倒れ、同日心臓疾患で死去した。