武藤孝行
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武藤 孝行(むとう たかゆき、)は日本の元プロキックボクサーで、元UKF世界スーパーライト級王者。
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[編集] 来歴
[編集] 日本王座奪取
1998年6月26日に行われた「マッハ士道館 ドリームマッチ」のマーシャルアーツ日本ライト級王座決定戦で、佐藤堅一が返上した空位の王座を巡って井上哲(同級1位)と対戦。5R終了時にはドローだった為、延長戦に突入した。肘打ちに苦しむも、手数の多さで上回り、判定勝ちで新王者になった。試合後のインタビューでは「チャンピオンになっちゃっていいんですかね、僕なんか」という名台詞を残した。同年12月26日にはマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟主催の年間表彰式で、最優秀技能賞を受賞した。
[編集] 世界王座奪取
2002年6月30日に東京の後楽園ホールで行われた「第5回梶原一騎杯 キックガッツ2002」のUKF世界ライトウェルター級タイトルマッチで、エリック・カスティアーノ(キューバ / 王者)と対戦。エリックは33戦33勝20KOの強豪だったが、5R判定1-0で引き分けまで持ち込んだ。しかし、王座は奪取できなかった。
2005年1月30日に東京のディファ有明で行われた「DETERMINATION (決心) 1st.」のUKF世界スーパーライト級タイトルマッチで、ブルース・セスマン(アメリカ / 王者)に2R1:48KO勝ちを収め、王座奪取に成功した。
同年7月16日には、新撰組プロモーション主催の「新・格闘技の祭典2005」で行われたキックルールの試合で、マキ・ランサヤーム(タイ)と対戦。4R 判定0-2で敗北した。
[編集] 引退
2006年1月22日に東京の後楽園ホールで行われた「士道館新春正月興行 ~SURPRISING-1~」でブーヌン・サックホームシン(タイ / ラジャダムナン・スタジアム、WMCスーパーライト級統一王者)と対戦。ムエタイルールで対戦したためワイクルーの最後には持参した刀を敵コーナーに対して振り回しで覚悟のほどを示した。しかし、開始44秒でブーヌンサックの右肘打ちにより、額から大量出血したため、ドクターストップによるTKO負けを喫した。この試合は、元々ジョームタップ・クランセーンマハーサラーカムと対戦する予定だったが、ジョームタップがブーヌンサックに判定負けし王座から陥落したため、また武藤戦の条件は現役タイ王者との対戦だったために対戦相手が変更になった。なお、武藤が勝っていれば、タイでランク入りし王座に挑戦する予定だった。
[編集] 戦績
- プロキックボクシング:不明
[編集] 獲得タイトル
- 1998年最優秀技能賞受賞
- マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟ライト級王座
- UKF世界スーパーライト級王座(0度防衛)