ディファ有明
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ディファ有明(ディファありあけ/Differ ARIAKE)は、東京都江東区有明一丁目にあるホール。日本初の格闘技専用アリーナを謳い文句に、2000年にオープンした。プロレス団体プロレスリング・ノアが本社事務所を置いている。バブル期に存在したライブハウス・ディスコの「サウンドコロシアム・MZA有明(エムザありあけ)」と同一の建物である。
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[編集] 歴史(MZA有明~月島倉庫時代)
元々は1980年代に存在したライブハウス・ディスコの「サウンドコロシアム・MZA有明」。現在ディファ有明のホールとなっている建物は、MZA時代はイベントホールとレストランが入居していたもので、もう一方の事務所棟はかつてディスコビルだったものである(現在でも事務所棟の天井裏には、ミラーボールが入ったままになっている)。当時、MZA前には「エムザ有明前」というバス停が存在した。
1991年にMZA有明が閉店した後は、月島倉庫がMZAイベントホール棟を1999年まで借り受け、建物の中身をくり抜いて物流拠点としていた。月島倉庫が契約満了で退いた後、そのままになっていた建物を改装し、格闘技アリーナとして新装オープンしたのがディファ有明である。
[編集] ディファ有明
[編集] 概要
後楽園ホールに一点集中した感のある格闘技アリーナを分散させることが目的で建てられた(フルサイズでのキャパシティは後楽園ホールとほぼ同規模)。
名前のディファは、英語のDiffer(違う、異なるという意味の動詞)に由来する。これまで出来なかった事にも挑戦し、違いを明確化したいという意思を込めて名付けられた。
主な特徴は常に設置してある花道、数の非常に多い女子トイレ、キャパシティがイベント規模により自由自在に変えられる…などである。設立にあたって、全日本プロレスの仲田龍(当時。現プロレスリング・ノア取締役)が助言したため、会場内の主だった特徴・長所のアイデアは、彼の考案したものが多い。
イベント会場としては、2000年7月1日の全日本プロレス大会でグランドオープン。
[編集] 開催イベント
開場に関係した仲田は、グランドオープン直前に全日本プロレスを退社しプロレスリング・ノアへ移籍。その縁もあり、ノアは2000年6月の発足記者会見以降、ディファ事務所棟に事務所を構え、同年8月の旗揚げ戦もディファで行った。現在でもシリーズ開幕戦ではディファを使用することがある(最近では後楽園ホールでの開幕戦が多い)ほか、クリスマス大会やプロレスリング・セムもディファで行われている。また、ノアの道場・合宿所もディファに構えている。このことからディファはNOAHの聖地とも呼ばれる。
その他、数多くのプロレス団体、ボクシングやキックボクシング、パンクラスやZSTなど総合格闘技の興行が行われている。またステージを完備している関係で、現在もライブハウスやイベントホールとしても機能しており、ノアのメインスポンサーである日本テレビの番組「ひらめ筋GOLD」の収録も多く行われ、メンズプラザアオキやPCAアセットのCM撮影も行われた。TBS系「CDTV」の公開ライブもディファで行われている。2004年7月にはサザンオールスターズが「海の日記念ライヴ」を行ったほか、2003年には『水曜どうでしょう』の関東初となるイベントも開かれた。コミックマーケット開催時期にコスプレイベントで使われることもある。
また、ディファは自前で格闘技用リングを所有しており、テレビCM撮影で使われるほか、企業イベントでも使用することが出来る。
[編集] 会場案内
所在地:東京都江東区有明1-3-25
- 交通
[編集] 外部リンク
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