毒屋の子
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毒屋の子(どくやのこ)は、子連れ狼及び子連れ狼 (萬屋錦之介版)で、阿部頼母が唄う歌。作詞は原作者の小池一夫と思われるが定かではない。
作品中で阿部頼母が、毒薬を調合したり、謀略を企てるのに熱中してひらめいた時に唄っていることから物事に熱中すると自然と口をついて出るらしい。
後に、頼母が柳生烈堂の策略によって切腹させられることとなり、立ち会いの役人から辞世の和歌を詠むように言われた際に、切腹して死ぬことに恐慌をきたした頼母は和歌を詠めず、涙ながらにこの“毒屋の子”を唄い、立ち会いの役人達の失笑を買った。
尚、萬屋版でも、頼母(演・金田龍之介)が、劇中でこの“毒屋の子”を唄っているが、原作のそれとは細かい点で異同がある。