永井和子
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永井 和子(ながい かずこ、1955年- )は、長野県岡谷市出身の日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手。東京芸術大学教授。
国立音楽大学声楽科卒業後、同大学院音楽研究科声楽専攻(オペラコース)終了。文化庁オペラ研修所第4期終了。1987年サントリーホールオープン記念として行われた、フィルハーモニア管弦楽団による「蝶々夫人」のスズキ役として指揮者ジュゼッペ・シノーポリに抜擢され、絶賛を博した。これにより海外へも活躍の場を広げ、ベルリン、ローマ、ヴェネツィア、ロンドンなどでオペラ歌手として活躍、また国内においても数多くのオペラに出演、高い評価を得ている。一方コンサート歌手としても各地で精力的な活動をしている。第1回川崎静子賞、第19回民音コンクール声楽第1位、第1回グローバル東敦子賞、第2回村松賞などを受賞している。現在、東京芸術大学教授として音楽教育にあたっているほか、2006年、日本歌曲を収録したCD「赤とんぼ」をリリースした。