沖縄県庁舎
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沖縄県庁舎(おきなわけんちょうしゃ)とは、沖縄県庁の建物の総称である。現在の建物は黒川紀章により設計された。所在地は沖縄県那覇市泉崎。隣りには沖縄県議会、沖縄県警察本部庁舎がある。近くには那覇市役所や新聞社、テレビ局、百貨店、銀行などが立ち並ぶ。
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[編集] 概要
戦前の沖縄県庁はこの地に置かれており、沖縄戦による焼失まで使用された。戦後も同じ土地に「琉球政府」「米国民政府」「立法院」「裁判所」などが建っていた。
1968年に米国民政府が移転し、また復帰により国家事務を扱う部局が移転したことで一時的に余裕ができたが、行政需要が増大したことで庁舎が手狭になってきた。緊急にプレハブ庁舎を建てたが間に合わず、近辺の民間ビルを借りて対応しなければならなかった。そこで、昭和56年(1981年)より沖縄県総務部に県庁舎建設準備室を設置し計画が進められていた。
[編集] 建物
1986年に起工され、1990年に竣工。71,7m 地上14階(塔屋3階)地下2階(14階には、展望室がある) SRC造 述床面積78,284m² 鉄筋コンクリート造
[編集] 設計
- 設計黒川紀章建築都市設計事務所・沖縄県建築設計監理共同組合JV
[編集] デザイン
高層の庁舎は、仕上材料の異なる三層構成となっている。頂部は切妻屋根の中央部の曲線で切りとっている。正面玄関上部には、シーサーを取りつけるなど、伝統と現代の共生を目指している。1991年には、第34回BCS賞を受賞している。
[編集] 展望室
- 展望室は、西側しか見る事ができない。景色は、海や那覇の中心街が見える。しかし、直射日光を遮る為か、窓が壁面から2m程奥に入っている為、高い所に出たという爽快感は余り感ない。
- 窓は開く事が出来る様だが、開けないでと書かれている。また、喫茶室もある。
[編集] 交通機関
[編集] 周辺施設
那覇市役所、沖縄県警察本部、パレットくもじ、沖縄銀行本店、国際通り
[編集] 関連項目
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