満年齢
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満年齢(まんねんれい)は、年齢の数え方の一つ。生まれた直後を「0歳」とし、以降誕生日の当日を迎えるたびに1歳加えていくという方法。現在では一般的な方法である。満年齢の計算方法は、年齢計算ニ関スル法律(明治35年12月2日 法律第50号)に、出生日を起算日とし民法第143条に規定された期間計算の方法を準用する旨規定されている。民法143条には、週、月または年の始めより期間を起算するときは、その期間は、最後の週、月または年の起算日に相当する日の前日で満了する旨規定されている。つまり、4月1日から始まる「1年間」は3月31日で終わることになる。これらの規定によって、4月1日生まれの人と4月2日生まれの人は同年度の出生でも学年が変わるのである。
西洋では、「n周年」の方が一般的に使われる。年齢を表す際に、日本では次の誕生日が来て 1年を加えるが、西洋では、翌年元日を以って 1年を加える。例えば、「50歳」という際には、日本では「満49歳n箇月」と「満50歳経過」が混在するが、西洋では「その年で満50歳となる」が基準となる。又、「戦後60年」とは戦後「60周年」が正確な意味であり、数え年で表す際には戦後「61年目」となる。