年齢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
年齢(ねんれい)とは出生から当日までの経過時間をいう。暦年齢、生活年齢とも呼ばれ、通常、満年齢をさす。
[編集] 概要
年齢を数える単位は歳(さい)である。小学校では「歳」という漢字を習うのが比較的遅いので代わりに才(さい)が用いられる。同様に「年齢」に代えて「年令」が用いられる。「歳」という文字の意味は「年」とほぼ同じ「とし」で、年数を数える単位に「年」、年齢を数える単位に「歳」が専用される以外はしばしば混用される(例:年末=歳末)。
日本では、「年齢計算ニ関スル法律」(1920年制定)、「年齢のとなえ方に関する法律」(1950年制定)により、計算の仕方が決定されている。
日本の場合、1日未満の端数は切り上げて計算する。つまり1900年1月1日午前0時1秒に生まれた人も、1900年1月1日23時59分99秒に生まれた人も、年齢の計算の仕方は同じになるという考えである。
これら法によれば、グレゴリオ暦での誕生日が基点となり、毎年、その日の前日の深夜24時をもって年齢に1を加算する。たとえば、2000年2月29日生まれた人は、2003年2月28日23時59分までは2歳であり、2003年2月28日24時(翌2003年3月1日午前0時の直前)をもって3歳となる。このため、法的な年齢の効果は誕生日の前日に発効していると言う考えになる(4月1日(場合によっては2日も)生まれが前年度扱いとなる、20歳の誕生日の翌日が投票日である選挙の投票権があるなどがそれに当たる)。
ほとんどの国内法令は満年齢を基準にしている。ただし、法令には年齢以外に、該当年の「誕生日」を基準日とするものがある。具体的には、道路交通法がこれに当たる。満年齢を基準日とすると、誕生日当日は運転免許が失効状態となるのを防ぐため、運転免許証の期限完了日は満年齢ではなく、誕生日が基準となっている。なお、現行制度では誕生日を境にした前後1ヵ月間が更新期間となっており、運転免許自体も誕生日の1ヶ月後までは有効である。
[編集] 歴史
古来より日本では広く数え年での年齢計算が行われてきた。、年齢計算ニ関スル法律制定後も、数えでの年齢計算を禁じる条文がなかったことから、この後も数えでの年齢計算が行われてきた。1950年制定の年齢のとなえ方に関する法律制定により、満年齢での計算が広く行われるようになり、現在に至っている。
このような理由で、過去の文献での年齢表記には注意する必要がある。とくに区別する必要があるときは、年齢計算ニ関スル法律及び年齢のとなえ方に関する法律での年齢計算方式を満年齢、それ以前の計算方法を数え年と呼び区別する。
[編集] 年齢の制限について
- 平成13年より雇用対策法第7条において『労働者の募集・採用に当たって年齢にかかわりなく均等に機会を与えるよう務めなければならない』と努力義務が設けられている。
[編集] 制限のあるもの
- 公務員(慣習)
- プロ棋士
- オリンピック出場資格サッカー(FIFA):23歳以下
- ボクシング:基本的に37歳でライセンス失効
[編集] 年齢の一覧
(故事による年齢別称太字)
[編集] 0歳
- 日本で男女とも権利や義務の主体となることができる(民法3条1項)
[編集] 1歳
[編集] 2歳
[編集] 3歳
[編集] 4歳
[編集] 5歳
[編集] 6歳
- 日本で義務教育開始
[編集] 7歳
[編集] 8歳
[編集] 9歳
[編集] 10歳
- アメリカで10歳以上の犯罪者は刑事責任を問えるようになり、顔写真と名前を放送できる。
- イギリスで通常義務教育修了
[編集] 11歳
[編集] 12歳
[編集] 13歳
[編集] 14歳
- 日本で刑事責任を問えるようになる(刑法41条)
[編集] 15歳
- 志学(しがく)-学問の道に志をたてる「吾十有五而志干学」-出典・論語
- 日本で通常義務教育が修了
- 日本で遺言ができるようになる(民法961条)
- R指定の映画は15歳になってから(かつ中学生でないこと)
- 第二次性徴を迎える (年齢に格差はあって男性の体格は逞しくなり精通がおこる一方、女性は体に丸身を帯びて初潮を迎える)簪年(けいねん)-女子15歳初めてかんざしをさす。
- 日本で臓器移植のドナーとなることができる
[編集] 16歳
- 日本で原動機付自転車や普通自動二輪車、小型自動二輪車、小型特殊自動車の運転免許を取得できる
- 日本で特殊小型船舶、2級小型船舶、2級小型船舶(湖川小出力限定)の操縦免許を取得できる
- 日本で女性の結婚が可能になる(民法731条。ただし保護者の同意が必要)
- 日本で自家用の滑空機の操縦免許を取得できる
[編集] 17歳
2000年、「17歳」の少年による少年犯罪が連続して発生した。西鉄バスジャック事件と愛知県主婦刺殺事件である。これをマスコミは「キレる17歳」をキーワードに事件を報道し、当時「17歳」は世間から危険視される傾向があった。統計的には17歳の犯罪件数自体は急増したわけではなかったが、この影響で、2000年に日本公開されたアメリカ映画『17歳のカルテ』(原題:GIRL, INTERRUPTED)などは、作品とは無関係に「17歳」という言葉が邦題に用いられている。
- 児童福祉法の適用上限年齢。
- 日本で自家用の飛行機、ヘリコプター、飛行船の操縦免許を取得できる
- 日本で警察官の受験資格が得られる
- 日本で消防士の受験資格が得られる
- 日本で航空通信士、二等航空士の資格を取得できる
- 日本で飛び入学による大学への入学が可能な最低年齢
[編集] 18歳
- 日本で大学への入学が可能な最低年齢(飛び入学は除く)
- クレジットカードを所有できる(高校生は除く)
- パチンコ店に入店できる
- 日本で危険有害業務等の作業が行える。
- 日本で普通自動車、大型特殊自動車、けん引、大型自動二輪車の運転免許を取得できる
- 日本で男性の結婚が可能になる(民法731条。ただし保護者の同意が必要)
- エロ本、アダルトゲーム、アダルトビデオの購入が可能になる
- 日本で大型船舶、1級小型船舶の免許を取得できる
- 日本で建設機械の操作免許・資格を取得できる
- 日本で技能講習や特別教育の修了証を取得できる
- 日本で火薬類保安責任者の資格を取得できる
- 日本で潜水士の免許を取得できる
- 日本でガンマ線透過写真撮影作業主任者、エックス線作業主任者の免許を取得できる
- 日本でガス溶接作業主任者の免許を取得できる
- 日本でボイラー技士、ボイラー溶接士、ボイラー整備士の免許を取得できる
- 日本で発破技士の免許を取得できる
- 日本で臭気判定士の資格を取得できる
- 日本で毒物劇物取扱責任者の資格を取得できる
- 日本で航空運航整備士、航空機関士、一等航空士の資格を取得できる
- 日本で事業用の飛行機、ヘリコプター、飛行船、滑空機の操縦免許を取得できる
- 日本で救命艇手の資格を取得できる
- 世界で最も男性死亡率が高くなる時期の始まり。男性最高死亡率の期間はは24歳まで続く。戦争や交通事故などによる死亡率が非常に高い時期であり、命を絶つ男性が多い時期の年齢層でもある。この頃から、この年齢層の男性は若さ故に、危険を顧みず無謀な行動を取り始める傾向にある。若気の至りという言葉が通用するのもこの頃である。
[編集] 19歳
[編集] 20歳
- 男性の20歳は弱冠という-"若"は当て字
- 日本で成人(成年・民法4条) (元服)
- 日本で国民年金への加入義務が生ずる
- 日本で中型自動車の運転免許を取得できる
- 日本で一等航空整備士の資格を取得できる
- 日本で商業施設士の資格を取得できる
- 日本で鉄道車両の操縦免許を取得できる
- 日本で司法試験を受験できる[要出典]
- 日本で船舶衛生管理者の資格を取得できる
[編集] 21歳
- 日本で新大型自動車の運転免許を取得できる
- 日本で第二種運転免許が取得できる
- 日本で定期運送用の飛行機、ヘリコプター、飛行船の操縦免許を取得できる
- 日本で航空工場整備士の資格を取得できる
- 日本で運航管理者の資格を取得できる
- 日本で教習指導員の受験資格が得られる。
[編集] 22歳
[編集] 23歳
[編集] 24歳
18歳から続く、戦争や交通事故などによる世界での男性死亡率が最も高い時期のピークを過ぎる。小さな事で熱くなったり、恰好つけるために危険な行動や無謀な行動することもこのころから徐々に沈静化してゆくからではないかといわれている。
[編集] 25歳
[編集] 26歳
[編集] 27歳
[編集] 28歳
[編集] 29歳
[編集] 30歳
- 而立・壮(じりつ・そう)-出典・論語
- 参議院議員、都道府県知事の被選挙権
- 壮年とは、31~40歳の血気盛んな年齢
- 酒、タバコなどにより、癌になり男性死亡率が再び高くなる時期。この頃から酒、タバコなどによって癌などの病気を抱えて死亡する男性が増えてくる。
[編集] 31歳
[編集] 32歳
[編集] 33歳
[編集] 34歳
[編集] 35歳
[編集] 36歳
[編集] 37歳
[編集] 38歳
[編集] 39歳
[編集] 40歳
- 不惑・強仕(ふわく)・(きょうし)-「四十曰ク強而仕」-出典・礼記
物事の道理がわかり心に迷いがなくなった。きょうしとは智、気力が充実してること
[編集] 41歳
[編集] 42歳
[編集] 43歳
[編集] 44歳
[編集] 45歳
[編集] 46歳
[編集] 47歳
[編集] 48歳
- 桑年桑の異字体がな十の字四つと八の字一つに分解できるところから
[編集] 49歳
[編集] 50歳
- 知命(ちめい)五十歳で、天が自分に与えた使命を自覚した-「五十而知天命」-出典・論語
[編集] 51歳
[編集] 52歳
[編集] 53歳
[編集] 54歳
[編集] 55歳
[編集] 56歳
[編集] 57歳
[編集] 58歳
[編集] 59歳
[編集] 60歳
[編集] 61歳
[編集] 62歳
[編集] 63歳
[編集] 64歳
[編集] 65歳
- 年金受給年齢。ただし、年金納付が基準に満たない場合には受給されない。
- 高齢者
[編集] 66歳
[編集] 67歳
[編集] 68歳
[編集] 69歳
[編集] 70歳
- 古希(こき)「人生七十古来稀」-出典・曲江詩~杜甫
[編集] 71歳
[編集] 72歳
[編集] 73歳
[編集] 74歳
[編集] 75歳
[編集] 76歳
[編集] 77歳
[編集] 78歳
[編集] 79歳
[編集] 80歳
[編集] 81歳
[編集] 82歳
[編集] 83歳
[編集] 84歳
[編集] 85歳
[編集] 86歳
[編集] 87歳
[編集] 88歳
[編集] 89歳
[編集] 90歳
- 卒寿(卆寿)
[編集] 91歳
[編集] 92歳
[編集] 93歳
[編集] 94歳
[編集] 95歳
[編集] 96歳
[編集] 97歳
[編集] 98歳
[編集] 99歳
[編集] 100歳
- 上寿期(き)-「百年曰期」-出典・礼記
[編集] 101歳
[編集] 102歳
[編集] 103歳
[編集] 104歳
[編集] 105歳
[編集] 106歳
[編集] 107歳
[編集] 108歳
[編集] 109歳
[編集] 110歳
[編集] 111歳
- 川寿
皇寿とも。
[編集] 112歳
[編集] 113歳
[編集] 114歳
[編集] 115歳
[編集] 116歳
[編集] 117歳
[編集] 118歳
[編集] 119歳
[編集] 120歳
[編集] 関連項目
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 人の一生