漢字教育
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漢字教育(かんじきょういく)とは、漢字の識字に関する教育をさす。漢字を存続させている中国語と日本語では不可欠になるが、漢字を存続させるでもなく廃止するでもない韓国語では、不可欠ではない。
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[編集] 中国
台湾や香港を含む中国語圏では、漢字しかないため、小学校段階から9000字近い漢字を教えることになる。中華人民共和国では、発音記号としてのピンイン、台湾では、国語を教える。
[編集] 日本
国語教育の一環と位置付けられ、小学校1年生から徐々に常用漢字を教える。漢字を習得できなければ、上の学年に行ってから、学習に困難を来たす。
[編集] 韓国
教育漢字1200字があるにはある。
しかし、漢字を国語の一部とは認めない立場から、漢文教育と称する。中国古典を通じて漢字を教えるため、「文章」などの日常漢字は習得できず、「有名無実」など、日常では使わないような漢字能力を拾得することになる。
また、小学校における漢字教育は校長の裁量、中学校・高等学校における漢字教育も選択科目になる場合があるため、漢字教育に理解のない小学校を卒業し、理系に進学した者は、漢字の知識がほとんどないことになる。
詳細は、韓国における漢字を参照のこと。
[編集] 北朝鮮
韓国と同様、漢文として教えているが、漢字語を漢字でどう表記するかを全て教えるため、漢字教育の密度は韓国よりも濃いといわれる。
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