現代用語の基礎知識
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現代用語の基礎知識(げんだいようごのきそちしき)は、現代人として必要と考えられる用語に、マスコミなどで使われる新語を加えて編集された事典・用語辞典の一種で、年鑑の性格も持つ。毎年11月頃に自由国民社から発行されている。略称現基知(げんきち)、現代用語
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[編集] 特色
一般の百科事典は定着した言葉を中心に編集されるのに比べ、その時々マスコミなどをにぎわせる言葉を毎年追加して編集している点が特徴である。また、2005年度版より、はてなのはてなダイアリーキーワードの一部が収録された。
[編集] 創刊・発足
「現代用語の基礎知識」は第二次世界大戦終了後の1948年、「自由国民」第14号として時局月報社から発行された。当時は長い軍国主義の時代、英語禁止の時代が終わり、新たに民主主義的な制度改革が行われるとともに世相も変転し、GHQ関連などの新しい風俗、言葉が次々に生まれる時代であった。創刊以来、毎年改定を加えられており(1949年末からは毎年末に発行)、新語・流行語を加えてページ数も増加している。
現在では本の形態(書店では書籍ではなく雑誌扱い)のみでなく、CD-ROM版やWeb版(有料)もある。
[編集] 同様の本
長らく一社独占の状況であったが、1986年末に集英社から「イミダス1987年版」、1989年末に朝日新聞社から「知恵蔵1990年版」、と同様の本が刊行されるようになった。
[編集] 新語・流行語
1984年からは毎年12月初旬に、その年の世相を反映した言葉として新語・流行語大賞を選定し、発表も行っている(現在は「現代用語の基礎知識選 ユーキャン流行語大賞」と改称)。
- 第1回に受賞した新語は「オシンドローム」「鈴虫発言」「スキゾ・パラノ」「特殊浴場」、流行語は「まるきん まるび」「くれない族」「疑惑」「千円パック」「す・ご・い・で・す・ネッ」「教官!」であった。既に意味が一般的に認知されていないものも少なからず存在する。
- 2005年12月1日発表、「小泉劇場」、「想定内(外)」の二語が大賞に選ばれた。