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球闘士バトローラーエックス(Vattoroller X)は月刊雑誌・Vジャンプの創刊10周年を記念してバンダイから発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト及び やぶのてんやによって連載された漫画である。
[編集] バトローリング
- この作品の主題であるバトローリングは特殊なフィールド内でオーラと呼ばれる力を球体(ロール)にしたり、アームと呼ばれる武器を実体化させたりする「アーマレット」の所持者同士が戦う架空のスポーツである。
- バトローリングを行うスポーツマンの総称として「バトローラー」と称される。
[編集] アーマレット
- オーラを増幅して視覚化するための必須アイテム。見た目は掌ほどのメダルのような形状。
- 個人の生体情報を読み取ることで様々な紋様のものが存在し、そのバトローラーに合ったものが選ばれる。オーラの強弱、ロールの形状、身体能力の増減等の特性を持つ。獅子や竜などの想像上の生物の他、亀や鷹などの現実の生物がモチーフとなっているものもある。
- また、コンパクトのように開閉ができ、容量に合わせて最大3つまでのアームをセット可能。これをアームセットと呼ぶ。個々のアームセットの組み合わせによって、最大3種の必殺技を使用できる。
[編集] アーム
- 剣やナイフなどの刃物系のアーム。
- 槍や斧など破壊力の強いアーム。
- 弓矢や手裏剣など射程距離が長いアーム。
- 盾のようなアーム。ロールをはじき跳ばしたり、他の選手の攻撃を防ぐのに使う。
[編集] ゲーム
球闘士バトローラーエックス
ジャンル |
対戦アクションRPG |
対応機種 |
ゲームボーイアドバンス |
開発元 |
ガンバリオン |
発売元 |
バンダイ |
人数 |
1~4人 |
発売日 |
2004年10月28日 |
価格 |
5,040円 |
■テンプレート (■ノート)
[編集] 登場人物
- 部長。
- タクミ
- イカヅチ
- ライバ
- ホクト
- ミナミ
- ウエスト
- トウドウ
- ハヤテ
[編集] 漫画
- ゲーム版の前身として扱われる。バトローリングを知った少年ジンがライバル達と競い合いバトローラーとして成長していく近未来の物語。バトローラーの頂点はマルスと呼ばれる。
- バトローリングの安全機構を廃し、不法に殺し合いへと悪用したデスローリング、通称「デスローラー」との闘いへと発展する。
[編集] 登場人物
- 本作の主人公。中学生にしては小柄だが底抜けに明るく前向きな性格。都会から離れた孤島、コスモス島にて祖父に剣術を習っていたが、祖父の逝去を機にコロナの家に居候する事になる。当初はオーラを上手く扱えず剣一本によるバトルしか出来なかったが、グレンに師事し荒削りながらも未知数の実力を持つようになった。
- 使用アーマレットは不死鳥を模し高い爆発力を持つ「ファイバード」、使用アームは使用者のオーラ量に応じて形状と威力が変化するブレード系「ホウオウ丸」。
- ジンが一番最初に知り合い闘ったバトローラー。常に木刀を持ち歩いている粗野な性格の不良。実力の強弱に強い執着を持ち、負かした対戦相手のアーマレットを壊す非道を行っていたがジン達に感化され変わり始める。誰に対してもぶっきら棒な態度を取るが尊敬するシュウに対しては敬意を払う。小動物好き。
- バトルスタイルは盾を使わずブレイド系アームを用いた2刀流でひたすら攻撃に特化している。使用アーマレットは獅子を模し攻撃力に優れる「ライオネル」、使用アームは二刀一対であり繊細なオーラの制御により真価を発揮する「黒牙&白牙」。
- ジン達の地域に置いて中学生にしてNo.1バトローラーと呼ばれる天才。飛び抜けたオーラ制御力を持つ。リョウとは同じ学校で同じくバトローリング部に所属しており、リョウがバトローリングを始める切っ掛けを作りジンがバトローリングに熱意を燃やす要因ともなった人物。普段は理知的で冷静だが内には熱い闘志も宿す。
- 使用アーマレットは竜を模しバランスに優れた「ドラグーン」、使用アームは切っ先を分離させ鞭のように自在に操作できる如意の剣「トリプルアイズ」。
- ジンより更に小柄なインテリ派バトローラー。事前調査に余念がなく、体格差によるハンデを克服するため緻密なアームセットを組む事に長ける。感情が昂ぶったり敵に対しても敬語で話すがちゃっかりした一面も持つ。
- 使用アーマレットは亀を模しスピードは遅いが防御力に秀でた「ゲンブール」、臨機応変にアームを組むため代名詞的なアームはない。
- ジンの幼馴染。道場を開いている祖父がジンの祖父と親友。真丸中学バトローリング部のマネージャー。正義感が強く自分の意見はしっかり通す。一生懸命にバトローリングに夢中なバトローラーを応援するのが何より好き。言うなれば応援に夢中。
- コロナの道場の門下生だった人物。ジン同様に剣術からバトローリングに転向した。怪我が元で早々に引退したがマルスも夢ではなかった実力者で現在は師匠(マスター)となっている。時代錯誤な出で立ちに厳格な性格。課題をクリアしたジンに修行をつけ「ホウオウ丸」(正式名称:ファイバラッシュ)を託し名付けた。
- 彼が説いた「凶器は狂気の呼び水となる」はこの作品のテーマであると思われる。
- 使用アーマレットは火トカゲを模した「サラマンダー」。
- バトローリング関連会社社長にしてデスロール=コロシアム主催。デスローラーの中でも特に秀でた実力と攻撃性を持つ「四凶星」のトップ。ジンの祖父である塚原幻蔵の元弟子でありジンの兄弟子に当たる。優れた才能を持ってはいたが徐々に殺人剣に魅せられ傾倒、挙句に禁を破り秘伝書を盗み見た事で破門にされる。
- 闘争本能を極限まで引き出し潜在能力と凶暴性を発露させる悪魔のツール、「デスナッツ」の開発者でもある。
- 使用アーマレットは死神を模し物理法則を無視した効力を与える「デスロード」、使用アームは身の丈ほどの長剣「ヘブンブレイカー」。
- 四凶星No.2。ガジャやマザキとは数段上の実力を持つ。その正体はシュウやリョウの師匠。強面だが、かつてはバトローリングを文化と誇り、幼かったシュウを諭した優れた良き指導者だったが…。凄まじいまでのスピードで三面六臂に分身したかのような残像を維持しながら戦闘が可能。
- 使用アーマレットは阿修羅を模した「アシュラム」、使用アームは両端に刃を持つ槍「ディアマンダー」。
- 四凶星の先鋒。頭髪を剃り込み常に涎を滴らせている見るからに危険なサディスト。両腕をいくつにも分裂していると錯覚させる程の攻撃スピードを誇る。
- 使用アーマレットはクラーケンを模した「クラッケン」、使用アームは掌の甲に密着した二刀の剣「テンタークス」。
- 四凶星の次鋒。ターバンを被り歓喜の際に奇声を上げるエゴイスト。相手のアームセットを看破し対応策を悉く潰す事を至上の喜びとしている。
- 使用アーマレットはオーラに秀でベルゼブブをモチーフとした「ベルゼーブ」、使用アームはハント系の杖「サモナード」。
[編集] 外部リンク