バンダイ
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | BANDAI |
本社所在地 | 〒111-8081 東京都台東区駒形1-4-8 |
設立 | 1950年7月5日 |
業種 | 製造業 |
事業内容 | 玩具・模型・既製服・生活用品等の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 上野和典 |
資本金 | 246億6400万円(2006年3月末日現在) |
従業員数 | 950名(2006年3月末日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | バンダイビジュアル株式会社 株式会社バンプレスト バンダイネットワークス株式会社、ほか |
外部リンク | http://www.bandai.co.jp/ |
株式会社バンダイは、日本の玩具・模型・既製服(アパレル)・生活用品等を手がけるメーカーである。1950年創業。
目次 |
[編集] 概要
万代屋商店を始まりとする。機動戦士ガンダムなどのサンライズアニメ・スーパー戦隊シリーズ・仮面ライダーシリーズ・等の東映の特撮・ウルトラマンシリーズ等の円谷プロの特撮をはじめとした、作品の世界観やキャラクターを使用した玩具、雑貨、既製服などを商品化する「キャラクターマーチャンダイジング」ビジネスを得意としている。
東映と円谷プロの特撮テレビシリーズ、サンライズのロボットアニメシリーズなどでは、番組企画当初より登場キャラクターのデザイン等への参加および介入することでおよそ1年間の商品販売計画が成り立っている。現在のキャラクター玩具ビジネスの基本ラインは、同社のスタイルを踏襲したものが多い。
プラモデルへの進出は、1969年に一時経営危機に陥った今井科学(イマイ)の静岡工場と金型を買収したのがきっかけで、旧今井製品の再版を土台に、ミリタリーや自動車の模型などを開発する。特に1/48機甲師団シリーズは手頃な価格と内部構造の再現で、70年代前半は田宮模型の1/35ミリタリーミニチュアシリーズと並ぶ人気商品となる。また70年代中頃の一時期、米国モノグラム社の販売代理店となり、同社の優れた1/48航空機キットを全国に低価格で供給した。同じ頃東映の大ヒット映画「トラック野郎」の版権を取得し、主人公の乗った11tトラック「一番星」をモデル化。当初得意の1/48スケールの販売だけだったが、後に全長55センチの超大型1/20スケールのものを発売した。25年以上経った現在も発売している。1977年冬に発売した宇宙戦艦ヤマトのディスプレイキット(艦首を広げたディフォルメキット)がヒット、そして1980年代前半の機動戦士ガンダム関連キットの爆発的ヒットによって、プラモデルの取扱をキャラクター系キットに特化し、数多くのヒット製品を産み出す。
1980年代後半になると、ファミリーコンピュータ(ファミコン)をはじめとするテレビゲーム機用ソフトの製造・販売も手がけるようになる。おもにアニメなどのキャラクターゲームが中心である。
1997年、経営不振のためセガとの合併(合併後の社名は「セガバンダイ」(仮称)の予定だった)が発表されたが、たまごっちの大ヒットやバンダイ社内からの反発(セガの方が企業規模が大きいため、合理化の名の下にリストラ(解雇)の懸念があった。)も強く構想は破談した。
鉄道模型への本格的な進出は、2002年に発売が開始された「Bトレインショーティー」で、従来のNゲージより半分のモデルとして誕生した。JR・私鉄の車両をモデル化し、多くの鉄道ファン・モデラー、更に可愛らしさもあってか、模型とジオラマ好きの女性と鉄道ファンの小中高校生にも人気を得ている。他にも、レール幅がZゲージより小さい電池駆動の鉄道模型「ZZ TRAIN」や、Nゲージサイズで先頭車両をリアルに再現した食玩「スタートレイン」がラインナップされている。
2003年、ドラえもんをモデルにした実物大ロボットの開発プロジェクトを開始。「リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト」と名づけられ、2010年の製品化を目指している。プロジェクト第1弾として、小型(高さ265mm)の「ドラえもん・ザ・ロボット」を2004年に発売した。
2005年9月、それまで事業提携などで付き合いのあったナムコと共同で持株会社を設立し経営統合。持株会社・バンダイナムコホールディングスの子会社となった。この経営統合で誕生した総合アミューズメント(AM)事業グループバンダイナムコグループは、現在AM業界では任天堂、セガサミーグループに次ぐ第3位の事業規模を誇る。
2006年3月31日、バンダイナムコグループの事業再編の一環として家庭用ビデオゲーム事業部門を、ナムコを母体としたゲーム事業部門「バンダイナムコゲームス」へ統合(旧・バンダイゲーム事業部門が手がけるゲームは、当面「バンダイ」ブランドで発売する)。バンダイは主にトイホビー事業専門の会社組織となった。
2006年3月には、ウィルコムのW-SIMを使い、子供向けPHS、「キッズケータイ papipo!」を6月に発売する事を発表した。これまで発売してきた「メルプチ」の発展版になる。
また、近年、文化事業にも熱心でバブル崩壊後、各社が活動を縮小する中で、世界有数のトイ・コレクションを藤田文化財団から譲り受け、軽井沢ワールドトイミュージアムで公開している。同ミュージアムでは19世紀の蒸気機関模型や20世紀初頭の炭鉱模型が展示されている。
[編集] 沿革
- 1950年 山科直治が萬代屋を創設し、社長に就く。
- 1961年 社名をバンダイに変更。
- 1963年 バンダイ初のテレビキャラクター商品鉄腕アトムを発売。
- 1971年 キャラクター玩具メーカーとしてポピー(現:バンダイ・ボーイズトイ事業部)設立。
- 1978年 バンダイ出版設立。ウルトラシリーズの商品ライセンスを獲得。ウルトラマンの関連グッズが大ヒット。
- 1980年 山科直治が会長に退き、長男の山科誠が社長に就任。プラスチック製のガンダムプラモデル(ガンプラ)を発売し大ブームになる。
- 1981年-1982年 世界各国に相次いで支社を設立する。
- 1982年 マシンロボ発売。エモーション ビデオ課設立(後のバンダイビジュアル)。
- 1983年 バンダイを存続会社として、ポピー、バンダイ模型、バンダイ工業、バンダイオーバーシーズ、マミート、セレンテ、バンダイ出版の7社を吸収合併した新生バンダイがスタート。これをきっかけにしてコーポレート・アイデンディティー(CI)と、キャッチコピー「夢・クリエイション 楽しい時を作る企業」を掲げる。AE企画(Account Exective Planing,後のバンダイビジュアル)設立、バンダイの映像ソフト販売代理店になる。
- 1984年 ビデオ課がネットワーク フロンティア事業部として分社化。
- 1985年 ファミコンソフト『キン肉マン マッスルタッグマッチ』がミリオンセラーを記録。
- 1986年 東証2部に上場。資本金107億9600万円。ファミリートレーナーを発売。
- 1987年 ウォルト・ディズニー・カンパニーと映像ソフト販売契約を結ぶ(1989年に契約終了)。聖闘士星矢クロスシリーズがヒットする。
- 1988年 東証1部に上場。ネットワーク フロンティア事業部を吸収し、メディア事業部が発足。
- 1989年 AE企画がバンダイビジュアル販売と社名を変更。
- 1990年 文化放送からレコード会社、アポロン音楽工業を譲受。アポロン音楽工業をバンダイ・ミュージックエンタテインメントに社名変更(しかし、2000年に解散し、音源はエモーションミュージックが保有)
- 1991年 バンダイビジュアル販売がバンダイビジュアルと社名を変更。
- 1992年 メディア事業部の映像ソフト事業をバンダイビジュアルに統合。
- 1994年 サンライズがグループ企業となる。
- 1996年 ピピンアットマーク、たまごっち発売、ウルトラマンシリーズのTV放送&映画メディアの復活、TVシリーズのウルトラマンティガ、映画のウルトラマンゼアスヒット。
- 1997年 ハイパーヨーヨー、デジタルモンスターを発売。
- 1998年 たまごっちが社会現象にまでなり売上高を大幅に伸ばしたが、機を逸した大増産で供給過多に陥り、ピピンアットマークの販売不振も重なったことで126億円に上る損失を計上し上場以来初の赤字となる。
- 1999年 高須武男(三和銀行出身・現三菱東京UFJ銀行)が社長に就任。携帯ゲーム機ワンダースワンを発売。
- 2000年 ワンダースワンカラーを発売。
- 2000年 キャラクター研究所を設立。
- 2001年 葦プロダクションがグループ企業となる。※現在は資本関係を解消。
- 2002年 ツクダオリジナル(現:パルボックス)がグループ企業に、マシンロボ復活(出撃!マシンロボレスキュー)。
- 2002年 ガンダムコレクション(1/400統一スケールガンダムシリーズ)発売。
- 2002年 キャラクター研究所が開発した第1号キャラクター『くまのがっこう』の絵本がブロンズ新社から出版される。
- 2003年 実物大のロボット、ドラえもんの開発を開始(上記参照)。
- 2003年 バンダイ初のミュージアム施設『バンダイミュージアム』設立。
- 2004年 「ドラえもん・ザ・ロボット」を発売。
- 2004年 子会社のバンプレストが遊園地「浅草花やしき」を当時の運営会社トーゴから譲受。
- 2005年 ピープルが株式公開(JASDAQ証券取引所に株式上場)を契機に、資本提携を行いグループ会社入りへ。ナムコと共同持株会社バンダイナムコホールディングスを設立、経営統合。
- 2006年 ゲーム事業部門をバンダイナムコゲームスへ統合。たまごっち10周年。
[編集] バンダイによるアニメ・特撮のゲーム化作品
開発は全て外注。関わったとしても企画あたりまで。
- ガンダムシリーズ
- 仮面ライダーシリーズ
- ウルトラシリーズ
- デジタルモンスター
- 鉄人28号
- マジンガーZ
- 宇宙戦艦ヤマト
- 聖戦士ダンバイン
- キン肉マン
- オバケのQ太郎
- ゲゲゲの鬼太郎
- ドラゴンボール
- 聖闘士星矢
- まじかる☆タルるートくん
- 美少女戦士セーラームーン
- クレヨンしんちゃん
- スラムダンク
- 覇王大系リューナイト
- キャプテン翼J
- 空想科学世界ガリバーボーイ(SFC版のみ)
- 名探偵コナン
- 激走戦隊カーレンジャー
- 地獄先生ぬ~べ~
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- カウボーイビバップ
- ガサラキ
- おジャ魔女どれみ
- ONE PIECE
- GEAR戦士電童
- 犬夜叉
- 百獣戦隊ガオレンジャー
- キン肉マンII世
- 忍風戦隊ハリケンジャー
- NARUTO
- 金色のガッシュベル!!(PS2版及びGG版のみ)
- 鋼の錬金術師 - GBA版ソフトを2本、PS2版ソフトを1本、NDS版ソフトを1本発売したが、GBA版第1作の発売以前にPS2版ゲームソフトを発売しているはずの版権元のスクウェア・エニックス自身が発売を行わなかった理由は、テレビアニメのスポンサー契約の絡みである。
- ふたりはプリキュア
- ふたりはプリキュア Splash Star
- ケロロ軍曹(PS2版及びNDS版のみ)
- 蒼穹のファフナー
- 陰陽大戦記
- 冒険王ビィト
- スクールランブル(PSP版のみ)
- 焼きたて!!ジャぱん
- ギャラリーフェイク
- ふしぎ星のふたご姫
- サムライチャンプルー
- 創聖のアクエリオン
- うえきの法則(PS2版のみ)
- 交響詩篇エウレカセブン
- シュガシュガルーン
- IGPX
- 格闘美神 武龍
- 黄金騎士牙狼
- ジパング (漫画)
[編集] 主な商品
- ガンダムウォー
- ガンプラ
- 元祖SDガンダム
- MOBILE SUIT IN ACTION!!
- GUNDAM FIX FIGURATION
- ガシャポン
- カードダス
- ハイパーヨーヨー
- バクシード
- 超合金
- マシンロボ
- キーボッツ
- データカードタス
- 神羅万象チョコ
- Bトレインショーティー
- S.I.C.
- 20Q
- ポピニカ
- プラデラ
- 超造形魂
- サウンドバトラー
- ライダーヒーローシリーズ
- ウルトラ怪獣シリーズ
- ウルトラヒーローシリーズ
- 装着変身
- スペースワープ
- 聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)
- たまごっち
- ワンダースワン
- スーパー戦隊ロボトイズ
- ウルトラ防衛チームのライドメカトイズ
- クラッシュギア
- デジモン
- パワーレンジャーフィギュア -海外のみの展開で日本国内未発売
- レンジャーズストライク -スーパー戦隊のトレカ
- スタートレイン
- Press Hard
- ミニミニレール
- ant's life studio
[編集] 関連項目
- バンダイナムコグループ
- 創通エージェンシー
- バンダイナムコゲームス
- サンライズ (アニメ制作会社)
- 横浜フリューゲルス(1993~98年にユニホーム背番号スポンサー)
- Q ENTERTAINMENT
- バンダイミュージアム
- 軽井沢ワールドトイミュージアム
- Side-B
[編集] 外部リンク
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- 画像提供依頼内容→バンダイ静岡工場外観など
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主要メーカ | 任天堂 - ソニー・コンピュータエンタテインメント - マイクロソフト - セガ - NECホームエレクトロニクス |
その他メーカ | エポック社 - バンダイ - SNK - アタリ |
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