白島海岸
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白島海岸(しらしまかいがん)は隠岐諸島の島後の北端にある白島崎を中心とした海岸。国の名勝及び天然記念物(「隠岐白島海岸」)。大山隠岐国立公園に属する。
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[編集] 概要
白島海岸という名の由来は海岸を構成する岩石が白いためである。この岩石は板状アルカリ流紋岩で、非常に脆いために浸食しやすく、その作用によって、一帯には無数の入り江と小島が見られるようになった。また岬や小島にはびっしりと松が生い茂っており、白と緑、青のコントラストが美しく、島前の国賀海岸の勇壮さに比べると、非常に優雅な印象を与え、女性的と形容される。岬には展望台が設けられ、そこからの眺めは圧巻である。また、雨天時では海霧によって岩肌の白が霧に溶け込み、非常に幻想的な光景となる。浄土ヶ浦と並び、島後の代表的な景勝地の一つで、観光遊覧船が周航しており、海からこの奇岩、奇勝を探勝することもできる。
[編集] 沖ノ島
岬にある沖ノ島は、オオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定(「沖島オオミズナギドリ繁殖地」)。
[編集] 海苔田鼻
白島海岸から東方に進むと海苔田鼻(海苔田の鼻)といわれる奇勝がある(国の天然記念物・名勝「隠岐海苔田ノ鼻」)。この海苔田という名は、源平合戦で隠岐に落ち延びた海苔田某という武士に因む。放射状に節理が刻まれた奇岩、よろい岩とかぶと岩がシンボル。この岩は前述の流紋岩に玄武岩が被さっているために黒色をしている。
白島海岸遊覧船の周航コースに含まれるため、観光ガイドなどでは前述の白島海岸とセットにされることが多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 国指定文化財 データベース(文化庁)
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