節理
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節理(せつり、joint)とは、岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。マグマが冷却固結する際や地殻変動の際に生じる。
なお、割れ目の両側にずれが見られる場合は断層になる。
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[編集] 節理の種類
[編集] 柱状節理
岩体が柱状になった節理を柱状節理(ちゅうじょうせつり、columnar joint)という。六角のものが多いが、五角や四角のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。
例:玄武洞(兵庫県豊岡市)、東尋坊(福井県坂井市)、層雲峡(北海道上川町)、七つ釜(佐賀県唐津市)など。
[編集] 放射状節理
割れた岩体が放射状になっている節理を放射状節理(ほうしゃじょうせつり、radial joint)という。玄武岩質の岩石によく見られる。
例:根室車石(北海道根室市)など。
[編集] 板状節理
岩体が板状になった節理を板状節理(ばんじょうせつり、platy joint)という。安山岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と平行に発達する。
[編集] 方状節理
岩体が直方体状になった節理を方状節理(ほうじょうせつり、cubic joint)という。花崗岩のような深成岩によく見られる。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 光野千春・沼野忠之・高橋達郎 『原色図鑑 岡山の地学』 山陽新聞社、1982、ISBN 4-88197-108-5。
カテゴリ: 地質学 | 地球科学関連のスタブ項目