百万遍交差点
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百万遍交差点(ひゃくまんべんこうさてん)は京都市左京区にある交差点、東西に走る今出川通(京都府道101号)、および南北に走る東大路通との交点に位置する。交差点やや西寄りから北西方向にのびる細い道があるが、これは今出川通の旧道である。
「百万遍」の名は交差点の北東に位置する大本山百万遍知恩寺に由来する。元弘元年(1331年)に疫病が大流行したときに、知恩寺の八世善阿空円上人が百万遍念仏を唱えたところ疫病が収まり、後醍醐天皇から百万遍という山号を賜ったと伝えられている。
正式な地名ではないが、交差点の周辺の地域も「百万遍」と呼ばれる。
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[編集] 歴史
今出川通(旧道)は京都市街と北白川・鹿ヶ谷方面を結ぶ古くからの道である。明治時代に東大路通が開通したことにより交差点が形成された。その後賀茂大橋を経由する今出川通の新道が開通したことにより現在の形となった。京都市電が昭和3年(1928年)から市電全廃の昭和53年(1978年)まで走っていた。また2000年代には今出川通旧道との合流点の形状変更や歩道の拡張などの工事が行なわれた。
[編集] この交差点から
[編集] 東方面へ
[編集] 西方面へ
[編集] 南方面へ
[編集] 北方面へ
[編集] 周辺
南東側に京都大学吉田キャンパスが、北東方面に京都大学北部キャンパスが位置する。この場所はかつての尾張藩京都下屋敷であり、その石垣が現存する。2006年にこの石垣の一部を撤去して新たに百万遍門が作られたが、その過程で計画に反対する学生による石垣カフェ事件が起こった。
北東には百万遍知恩寺・琢窓院・了蓮寺がある。また交差点北東角に百万遍郵便局がある。南西角にはみずほ銀行百万遍支店があったが、2006年9月に閉鎖された。また、ファーストフード店等、学生を主な客層とする各種飲食店が点在している。
[編集] 標識と信号
交差点名標識は旧タイプで、ローマ字表記はない。南北方向の信号機には右折および左折の矢印信号が設置されてある。歩行者用信号では盲人用ブザーがながれる。北側の交差点名標識の「百」および「遍」の部分は、上から新しく貼り付けた状態になっており、なんらかの修正が加えられたと見受けられる。
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