破魔矢
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破魔矢(はまや)とは、正月の縁起物として神社で授与される矢である。破魔弓(はまゆみ)と呼ばれる弓とセットにすることもある。
このほか、家屋を新築した際の上棟式に呪いとして鬼門に向けて棟の上に弓矢を立てる。新生児の初節句に親戚や知人から破魔矢・破魔弓を贈る習慣もある。
正月に行われていた弓の技を試す「射礼」(じゃらい)という行事に使われた弓矢に由来するとされている。元々「ハマ」は競技に用いられる的のことを指す。これを射る矢を「はま矢(浜矢)」、弓を「はま弓(浜弓)」と呼んだ。「はま」が「破魔」に通じるとして、正月に男児のいる家に弓矢を組み合わせた玩具を贈る風習が生まれた。後に、一年の好運を射止める縁起物として初詣で授与されるようになった。
[編集] 商標
「破魔矢」は、神奈川県の破魔矢奉製所(寿製所と誤記してる例多し)という会社が商標登録していたが、広く使われるようになったとして、数年前に商標登録の更新をしなかった。このため今は一般名扱いで、従来「魔除けの矢」などとニュースで表現していたNHKも最近は「破魔矢」という語を使うこともある。