禁秘抄
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禁秘抄(きんぴしょう)は、第84代順徳天皇自身の手による有職故実の解説書である。現存するのは、上下二巻の体裁をとっているが本来三部構成であることから三巻であったとされる。成立は1221年(承久3年)である。
[編集] 概説
作者順徳天皇(生年1197年~1242年没)は、後鳥羽天皇の第三皇子として生れ、年少より学問を好み、和歌にも秀で、八雲御抄他、歌集・歌学集を編纂している。「禁秘抄」は朝廷における儀式作法の根源・由来・を究め古来よりの慣習を後の世代に残さんとしたもので、本書完成直後に承久の乱を起こしている事でもわかるように、天皇政治復興の情熱がこめられ、次代の皇子に帝王の道を伝えようとしている。
[編集] 参考文献
- 『禁秘抄釈義』関根正直著