福山県
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福山県(ふくやまけん)とは明治維新後の一時期に存在した県のひとつである。廃藩置県後に成立した県のうちのひとつで、旧備後福山藩領を領域としていた。備後東部5郡(沼隈郡・深津郡・安那郡・品治郡・芦田郡)で構成されていた。県庁は、深津郡福山(現在の広島県福山市)の福山城に置かれる。
[編集] 歴史
福山県は、廃藩置県により設置された302県のうちの一つで後に、鴨方県 生坂県 庭瀬県 足守県 浅尾県 岡田県 高梁県 成羽県 新見県 倉敷県 福山県の11県が統合されて深津県となり、後に小田県に改称され、県庁も福山から笠岡に移転した。小田県は1871年12月3日には、旧鴨方・生坂2県域を岡山県に編入したが、翌年6月7日の小田県への改称時に再び岡山県から旧鴨方・生坂2県域を移管され、山陽道でも有数の県となった。しかし小田県は岡山県へ1875年12月10日に統合されたため消滅した。その後1876年4月18日に現在の福山市と府中市、尾道市東部、神石高原町、旧甲奴郡に当る地域が広島県に移管された。