秘宝伝
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秘宝伝(ひほうでん)は、大都技研が2006年6月にリリースしたパチスロ機。保通協における型式名は「デンセツヘノミチD」。
なお山梨県では、同県の公安委員会が同機種の設置を認めなかった関係で、県内のパチンコ店に同機種は設置されていない。これは公安委員会側が「4号機の検定申請は2005年中に行うこと」と告知していたにも関わらず、同機種の検定申請が2006年にずれ込んだことが原因とされている。[1]
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[編集] 概要
- 大都技研のシャッター液晶付きパチスロ機「押忍!番長」の後継機(とは言っても検定通過日はほぼ同じため、厳密には秘宝伝も吉宗の後継もしくは番外編的なもの)で、同社最後の4号基準(A400型)のストックタイプ機。ホール設置期限が切れた同社の大ヒット機「吉宗」の実質的な後釜として設置された。
- テーマは財宝目的の探検で、主人公レオンとヒロインのシャロンによる冒険物語が進行し、「吉宗」に通じる可愛らしいキャラクターが活躍する。
- ボーナス放出は天井到達、RT解除のみで、いわゆる天国ゾーンは存在しない。
- 天井回転数は、前回ボーナスがビッグだった場合は1200G、レギュラーだった場合は900Gだが、高確率モード中、並びに高確率モードへの移行抽選に当選後の潜伏ゲーム中の回転数はカウントされないため、実際にはもう少し多くなる。
- 「吉宗」「押忍!番長」の特徴であった1G連(ビッグボーナス中に次回のボーナスが当選すると、ボーナス終了後1ゲーム目に次のボーナスが確定する仕様)はなくなった。
- 本機の演出上の特徴としては、通常はシャッターが半開きの状態であり、演出に発展すると全開するという、以前の同社の機種とは逆の演出がなされている。
- メーカーが発表している構成は以下のとおり。ビッグボーナスとレギュラーボーナスの割付比率は約1:1とほぼ均等になっている。
設定 | 機械割 | BIG確率 | REG確率 |
---|---|---|---|
1 | 95.3% | 1/348 | 1/350 |
2 | 98.7% | 1/322 | 1/321 |
3 | 102.1% | 1/301 | 1/300 |
4 | 105.8% | 1/282 | 1/282 |
5 | 108.3% | 1/274 | 1/274 |
6 | 112.1% | 1/259 | 1/261 |
[編集] 主な演出
出現条件や確率などは設定によって異なる。
- シャッターこじ開け
- 歩行中のレオンがシャッターをこじ開けようとする。シャッターを開ければ、小役ナビ若しくはシャロン登場により各種他の演出へ派生する。こじ開け失敗時に小役が揃うと高確率モード確定。
- 壁画演出
- レバーオンでレオンが左を向き、壁画に画面が切り替わる。壁画の絵柄によって小役ナビになるが、何れの絵柄も揃わなければルーレット演出や高確率演出などに派生。
- 地震演出
- レバーオンで地震発生。通常は上から降ってくる小役をナビするが、他演出への派生もある。
- 筐体点灯演出
- レバーオンで筐体周囲のイルミネーションが点灯し、いずれかの小役をナビ。
- トロッコ
- 主に地震演出などから派生。レオンとシャロンがトロッコに乗車。トロッコで「急カーブを曲がりきる」→「溝を跳び越える」の2段階演出になっており、最後までたどり着ければ高確率モードに移行。トロッコにエンジンが付いていたり、レバーオン時に「いくぜ!」のテロップ出現で期待高。
- 床抜け~石の球~ドラゴン
- 主に壁画演出などから派生。「突然床が崩れる」→「大石の球が転がってくる」→「ドラゴンが出現し炎を吹く」の3段階演出になっており、全ての難関を避けることが出来れば高確率モードに移行。いきなりドラゴンが出現すると高確率モードへの移行の可能性高。
- 石版演出
- 通路の奥から、図柄が描かれた石版が次々と落下してくる。小役ナビはなく、大当たりか高確率モード突入、外れの3種のみ。最後の石版に書かれた絵柄が当選する。
- ルーレット演出
- 主に壁画演出の外れから派生。シャロンが手榴弾で壁を壊すと、外でお化けがルーレットを回し、止まった絵柄が当選。小役ナビはなく、大当たりか高確率モード突入、外れの3種のみ。ルーレットを回すのがミイラの場合は期待高。
- シャロンの目
- リール第3停止時に画面が暗転し、シャロンの目が出現。主に前兆予告で、出現後は近時に高い確率で高確率モードに移行する。
- 悪役演出
- 本ゲーム中の悪役(ハルトとマーヤ)の二人組登場。レオンが見付けた地図を横取りしたり、罠にかけようとする。本演出の後は高確率モードに移行することがある(取り返した地図に「BETをたたけ」と書いてある場合、罠にかかったレオンが閉まってくる壁を押し返した場合)。
- 宝箱発見演出
- レバーオンで、シャロンが宝箱を発見する画面に移行。宝石が出てくるといずれかの小役ナビだが、揃わなければチャンス目確定。チャンス目も出ず、小役も揃わなければボーナスor高確率モード確定。外れの場合は頭蓋骨、ビッグ確定の場合は「7」、ビッグ又はレギュラー確定の場合は「ラーメンのどんぶり」、高確率モード確定は「ピラミッド図柄」。
- その他
- 画面に♀マーク(チェリーナビ)
- シャッターが一瞬開き「熱々」とかかれている(チェリーナビ)
- 黒いオバケ(チャンス目確定)
- シャッターが一瞬開き「熱中 御礼」とかかれている(高確率モード移行)
- 画面が小さくなる(高確率モード移行)
- レオンの頭が巨大化する(高確率モード移行)
[編集] 高確率モード
各種演出から派生する、高確率でRT解除抽選を行っているときの状態で、モード中はRT解除率が約1/17になる。基本的には10ゲームだが、更に10ゲーム延長される場合もあるほか、大当たりが確定するまで継続するパターンも存在(理論値は最大255G)。画面下に回数が表示されていない場合は255G継続が確定する。
- 高確率モードに突入するとシャッターが全開になり演出と音楽が変化。抽選中はピラミッドの精霊クレアが祈る画面に切り替わり、ボーナス当選期待度をパーセンテージで表示する。大当たりまで継続する状態に突入するとさらに画面の色調と音楽が変化し、画面下には象形文字らしいテロップが流れ始めるので容易に判別可能。
- 高確率中、レバーオンで画面が暗転すると神の声演出に派生。「チャンスなのか?」→「否!」→「熱すぎなのか?」→「否!」→「鉄板!」の順に継続し、期待度が上昇するが、途中で「そうだ!」の相づちが入ると演出終了。この演出は発展するごとにボーナスの期待度が高まるもので、「鉄板!」への途中で演出が終了しても期待度が0というわけではない。
- チャンス目(ピラミッドの図柄)が出た場合、取りこぼしがなければボーナスに当選している。
- シェイクでおなじみの高確率赤もある。
[編集] ボーナス確定またはプレミア演出
- 強チャンス目 - リール上にあるピラミッドシンボル(ピラミッドにウジャト眼の絵柄が描かれた青い絵柄)が揃う。伝説目。
- シャッター演出 - シャッターをこじ開けた時に、8等身のシャロンが出現する。(高確率モードへ移行)
- 地震演出 - 天井から「吉宗」のザコが降ってきてポーズ。天井から「シェイク」のサボハニが降ってきてレオンの横を走り抜ける。(高確突入確定)
- 床抜け→石の球→怪獣 - 怪獣の代わりにメカレオンが登場する(メカレオンから「あたり」と書かれた旗が発射される)
- 高確率モード中
- 確率表示で「100%」か「1%」。
- 確率表示時にマーヤとハルトで小役揃い。
- レオンの父親が登場する(ビッグ確定)。
- 突然画面に障子が閉まり、お化けが大写しになる(「吉宗」の高確率中の家紋アタックのパロディ)
- 宝箱演出 - シャロンが宝箱を開けて、ラーメンどんぶりを持ち上げる。
- ボーナス中
- RTゲーム中で小役ナビがない時、2チェ等のチャンス目が揃うと画面が暗転し、レオンの背後にウジャト眼が出現する(本演出は次回以降のRT解除予告であり、直ちにボーナス確定とはならない)。
- ラスト画面の壁画がレオンとシャロンに変化(本演出は次回以降のRT解除予告であり、直ちにボーナス確定とはならない)
[編集] 脚注
- ^ "山梨県警、パチスロ4号機の検定申請に難色" 月刊グリーンべると: 2006-4-14. 2007年3月15日閲覧.
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