箱車
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箱車とは、
- 車体が箱状になった車のこと。(はこしゃ)。トラック業界で箱車というとバンボディを指す。パネルバンとかドライバンともいう。直方体で箱形の荷室を備えた特装車で普通は2トン車、4トン車から10トン車まで荷台の上横がパネルで囲われていればすべてパネルバンであり箱車。貨物自動車を参照。
- ツーリングカーレースで使用される市販車ベースのレース車両。箱車(はこしゃ)。フォーミュラなどレース専用車に対比して使用される。ツーリングカーを参照。
- ワンボックス車を中心にミニバンまでを指す。箱車(はこしゃ)。2004年頃から一部自動車雑誌で使われ始めた。
- 箱に車がついているもの。(はこぐるま)。主に木箱に木の車輪がつく。現代では子供のおもちゃとしてつかわれることが多い。ここから派生した有名な箱車として、子連れ狼で主人公・拝一刀の子・拝大五郎が乗っている乳母車がある。以下、これについて記す。
[編集] 基本装備
拝一刀が、子連れの冥府魔道の刺客旅に、まだ幼児の大五郎を連れて行くために使用している乳母車で、作品中では二台登場しているが、以下の装備が基本的なものである。
1.車体は、底に分厚い鉄板が張られており、銃弾を弾き返す。尚、水が入り込まないように作られており、船として使用することも可能である。
2.手すり及び一刀が車を押して歩く際につかむ取っ手には、刃物が仕込んである。殊に、手すりのそれは、長巻とも称され、軽い衝撃を与えると刃が飛び出すように作られており、二本別々に手槍として用いることも、一本につなぎ合わせて長槍としても使用することが出来、また、先の船として使用する際には櫓としても使用が可能である。
3.雨や強い陽射しをかわすために、取り外し式の庇がある。
4.冬季に雪道を通行するために、車輪は着脱自在となっており、これに換えて車体の下の部分にそりをつけることが出来る。
[編集] 特殊装備
初代の箱車の車体の底には、堺の鉄砲鍛冶・七郎兵衛から譲られた設計図を元に一刀と大五郎が作った21連発式の斉発銃(順発銃)があった。これは大勢の敵を倒すのに大いに役立ったが、一刀が柳生封廻状を奪った際に、これを取り返すべく、柳生烈堂が、諏訪、沼津両藩の兵を動員した際に、銃弾を撃ちつくし、さらには一刀と大五郎が崖から転落し、この箱車は置き去りとなってしまった。
二代目の箱車には、車輪の車軸に細工がしてあり、ここに柳生封廻状が隠されていた。
[編集] 新・子連れ狼での箱車
新・子連れ狼でも、箱車が登場するが、何故か斉発銃が取り付けられていた。また、東郷重位は、もう大五郎も成長したのだからと、斉発銃と長巻を破却し、箱車を川に流したが、島津光久が乗ってきた軍船が焼かれ、重位、大五郎、光久が海に投げ出され、光久が死んだ際に、大五郎が漂流する箱車を見つけ、これに光久の遺体を載せて、陸まで運んだ。
これ以降、大五郎は再び、箱車に乗って旅をすることとなった。