範馬刃牙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
範馬 刃牙(はんま ばき)(『バキ』での表記は「範馬バキ」。他の作品でも刃牙のルビはカタカナの「バキ」)は板垣恵介の漫画作品『グラップラー刃牙』シリーズに登場する架空の人物である。
目次 |
[編集] プロフィール
- 年齢:13歳(幼年編)、17歳(地下闘技場編~)、18歳(『範馬刃牙』~)、1977年~1978年頃の生まれ。
- ファイトスタイル:トータル・ファイティング
- 身長:167cm
- 体重:71kg
[編集] 概要
弱冠17歳にして地下闘技場のチャンピオンに君臨する高校生。父親は地上最強の生物・範馬勇次郎(詳細は後述)。母親は朱沢コンツェルンの総帥・朱沢江珠。異母兄にジャック・ハンマーがいるが、勇次郎の発言から他にも異母兄弟がいる可能性がある。
父親の全てが嫌いだと述べているが、父親の強さを誇りに思っているような場面もある。
バキの格闘に関する姿勢は、他の格闘家とは一線を画す。 愚地独歩を初めとした格闘家は皆、地上最強を目指しているのに対し、バキは父親を超えることのみを目標としている。 そのため、もし父親が地上最弱の生物であるなら、自分は二番目に弱い生物で構わない、と述べたことがある。
[編集] モデル
外見やファイトスタイル経歴(空手大会への出場)の一部のモデルは、総合格闘家の平直行。
[編集] ファイトスタイル
第1部のタイトルにはグラップラー(詳細はグラップリングの項を参照)とあるが、組技中心のファイトスタイルではない。幼少の範馬勇次郎式トレーニング、専属コーチによる近代的トレーニングから学び、そこから自己流の格闘術を培っている。腕固めや剛体術、カウンター回転蹴りなど多彩な技を持つが特にファイトスタイルや必殺技に対するこだわりはなく、対戦相手に合わせて臨機応変に戦う。そのため、主人公でありながらファイトスタイルは没個性的である。他の格闘家の奥義を即座に真似る離れ業も持っている。リアルシャドーの駆使により、若年ながらも凄まじき格闘キャリアを有し、人体や栄養管理、格闘技に関する知識も豊富。天才型の父とは異なり、刃牙はあくまで努力型の凡人に過ぎないが、戦うことに関する執念は父と勝るとも劣らない。
- 腕固め
- 初期に好んで使用していた技。
- 剛体術
- 中段のパンチ。拳が当たる瞬間、全ての関節を固定し、体を硬直させて、拳に体重を乗せ、強力な一撃を叩き込む。体重分の鉄球が高速度で当たることと同じ効果がある。鎬紅葉戦で使用し、彼の胃を破壊した。
- 最大トーナメントでの猪狩完至戦で使用した技。従来のコブラツイストとは極め方が異なる。
- 一本足4の字
- 同じく猪狩戦で使用。片足だけで相手の足を4の字に極める。
- 脳内麻薬(エンドルフィン)
- 自在に脳内からエンドルフィンを分泌させ、死に際の集中力を得、身体能力を向上させる。飛騨の山篭りの中で習得。初期は、極限まで追い込まれた始めて出たが、後期では気合いを入れたり、耳をひねったりするだけで出る。
- リアルシャドー
- シャドーボクシングの究極系。思い込みの強さによって、対戦相手をリアルにイメージし、その相手と戦う。思いこみの強さにより、痛みや傷までをも具現化してしまう。刃牙はほぼ毎日のようにトレーニングとしてこれを行なっており、その格闘キャリアは若年ながら数百、数千試合にものぼる。対戦相手は、人に限らず、100kgになったカマキリなどをイメージすることも可能。