羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館
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羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館(はしましれきしみんぞくしりょうかん・はしましえいがしりょうかん)とは、岐阜県羽島市にある博物館である。
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[編集] 概要
- 1996年(平成8年)2月に開館。建物の南側はこの地にあった映画館(竹鼻朝日館)の正面をイメージ、西側は羽島市にあった竹ヶ鼻城をイメージした造りである。
- 正確には、羽島市歴史民俗資料館と羽島市映画資料館が、同じ建物内に併設されている。
- 民俗資料が約8,500点、映画資料(ポスター、映画小物など)は約50,000点を収蔵。映画上映室があり、定期的に昭和30年代から昭和50年代の邦画(特に時代劇)を中心に上映されている。
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日)、毎月第3日曜日、祝日の翌日、年末年始等
- 入館料:大人300円 中学生以下無料。
[編集] 所在地
- 羽島市竹鼻町2624-1
[編集] 竹鼻朝日館と羽島市映画資料館の関係
- 元々、この地には1934年(昭和9年)に開館した竹鼻朝日館という映画館があり、羽島郡竹鼻町(現羽島市)の中心的な映画館として賑わった。竹鼻朝日館は1958年(昭和33年)に竹鼻朝日東映と改称し、映画の斜陽化により1971年(昭和46年)に閉館される。
- 建物は約30年にわたりそのままとなっていた。1992年(平成4年)、この旧竹鼻朝日館から昭和30年代の物を中心に、大量の映画ポスターや当時販促物、大型看板が見つかり、地元を中心に建物の保存運動がおき、地元住民のみならず、CBCの小堀勝啓アナウンサーなども保存活動を呼びかける。
- 羽島市は財政難を理由に竹鼻朝日館の保存を断念し、取り壊す。羽島市はこの貴重な映画資料の保存を決め、羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館をこの地に開館する。
- 実際には竹鼻朝日館の建物は堅牢な構造であり、保存は可能であったという。この為当時は羽島市に対して非難の声があがった。羽島市は1922年(大正11年)建立の芝居小屋「八千代劇場」の保存問題でも、保存が可能にも関わらず財政難を理由に1995年(平成7年)に取り壊し、再び非難を受けてしまう。
[編集] 公共交通機関
- 名古屋鉄道竹鼻線羽島市役所前駅下車徒歩7分。
- 羽島市公共施設巡回バス、羽島市代替バス、市役所バス停下車徒歩10分。