興亜観音
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興亜観音(こうあかんのん)は静岡県熱海市伊豆山にある観音像。
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[編集] 沿革
1940年(昭和15年)2月、日中戦争における日中双方の犠牲者を弔う為、親中派として知られた松井石根陸軍大将が、この地に聖観音を建立した。観音像は松井石根が転戦した中国各地の戦場の土を材料として作られた。
境内には極東国際軍事裁判(東京裁判)において戦争犯罪人(いわゆるA級戦犯)として処刑された、松井を含む7人分が混じった遺灰が葬られ、そこには吉田茂筆による「七士之碑」が建てられた。またBC級戦犯の刑死者1068柱の供養碑(大東亜戦争殉国刑死1068柱供養碑)も存在する。
[編集] 事件
1971年(昭和46年)12月、赤軍派が七士之碑、大東亜戦争殉国刑死1068柱供養碑、興亜観音像の爆破を試みた。七士之碑は破壊されたが、導火線がショートしたため大東亜戦争殉国刑死1068柱供養碑と興亜観音像は破壊を免れた。なお、七士之碑はその後修復されている。
[編集] 交通
JR熱海駅より伊豆東海バス湯河原駅行きで停留所「興亜観音」下車。徒歩。JR湯河原駅より熱海・伊豆山方面行きバスの便もある。
[編集] 外部リンク
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