出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
興居島(ごごしま)とは、瀬戸内海に浮かぶ、愛媛県松山港の沖合いの有人島。面積8.49平方km、人口は1812人(2000年9月現在)。
三津浜港から見た興居島。概ね南半分。中央やや左の山が伊予小富士。
- 行政区画としては松山市に属する。
- 松山港の高浜港区(通称「高浜港」)の西側に位置し、季節風や波浪をさえぎる形となるため、高浜港の自然の防波堤ともなっている。島は中央が大きくくびれ南北に細長い形をしている。
- 島の南部の小高い山は、伊予小富士と呼ばれ、その姿は優美である。地元では親しみをこめて、小富士山(こふじさん)と呼ぶ。瀬戸内航路では、松山入港の目標となる。
- 西に属島として釣島(つるしま)がある。
[編集] 産業
- 名産 かんきつ類(ウンシュウミカン、伊予柑)、桃、ビワ
- かんきつの栽培が盛んで、島みかん、興居島みかんとして知られる。
- 古来より、この島の住民は果樹栽培に秀でており、かんきつ類は古くから栽培されていた。江戸時代の終わり頃に、大阪から桃の苗木が持ち込まれ、太平洋戦争前には一大産地となっていた。また、ビワもこれをしのぐ生産量があったとされるほか、リンゴについても栽培が試みられたことがある。
- 戦後、食糧増産の必要性から、果樹園はイモやキビの畑に変わったが、食糧事情の改善と共に、みかんの島に戻った。ミカン景気華やかなりし頃は、裕福な島として知られ、暮らしぶりにも余裕があったとされる。
[編集] 交通
- 高浜港から、泊港、由良港へのフェリーがシャトル運航され、頻繁に行き交っている。両方とも所要時間約15分
- 泊港~高浜港 興居島汽船
- 由良港~高浜港 小富士汽船(下記リンク)
[編集] 社会
[編集] 文化
- 船踊り 海上で船の上に設えた舞台で歌舞伎踊りを行う、和気比売神社(船越地区)の秋祭りの行事。愛媛県無形民俗文化財。また、これを元に伊豫之國松山水軍太鼓が創設された。
[編集] 観光
[編集] 外部リンク