菜の花の沖
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『菜の花の沖』(なのはなのおき)は、司馬遼太郎の長編小説。1979年4月から82年1月まで『産経新聞』に連載。全6巻で、文藝春秋から刊行された。現在は文春文庫に入っている。
江戸時代の廻船商人である高田屋嘉兵衛を主人公とした歴史小説。随所に当時の船の設計や航海術の記述が出てきたり、後半になるとロシア史が延々と続いたりと、全般としてのまとまりがないという批評があるが、そういうところに司馬遼太郎らしさが出てる、という好意的な意見もみられる。
また、作者の回忌の名が「菜の花忌」であるのは、一つにこの小説の題名に由来。
2000年にはNHKにおいて竹中直人主演・竹山洋脚本で連続テレビドラマ化、好評を博した。それ以前にも、1985年度の大河ドラマの候補となったこともある。