葡萄色
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| 16進表記 | ##540421 |
|---|---|
| RGB | (255, 0, 0) |
| CMYK | (34, 97, 60, 60) |
| HSV | (84°, 4%, 33%) |
| マンセル値 | - |
葡萄色（ぶどういろ）とは、山葡萄の実のような赤紫。
[編集] 概要
紫草で布を染める際に、アルカリ性の媒染剤に漬けると青みがかった紫色（江戸紫）に、米酢などの入った染液に漬けるとこの色のようにより赤みがかった紫色になる。平安時代には特に貴族の女性に好まれたらしく、王朝文学にも頻繁に登場する。
また、皇室では内親王が5歳になると葡萄色の袴を着る「着袴の儀」が行われる。
名前の由来はエビカズラ（山葡萄）からだが、海老と音が通じるため後に混同されて「海老色」、「海老茶色」とも書くようになった。葡萄酒の色をさす英語の色名ワインレッド(wine-red)の色に近い。
この色がやや茶色がかったものを「海老茶（葡萄茶）」といい、女学生の袴の色として流行した。当時、女学生を平安時代の女流作家紫式部に引っ掛けて「海老茶式部」などとからかって呼ぶことが流行している。
[編集] 鉄道での「ぶどう色」
鉄道車両の色について、ぶどう色(特にぶどう色2号)という名前が用いられる。ただし、この場合の「ぶどう色」は、ほとんど焦げ茶に近い色で、一般的なぶどう色とはかなり異なる。
主に1950年代には、車両のブレーキが発する鉄粉が車体に付着してさび付くことが、車両の外観を損ねるとして問題視されていたため、電気機関車・電車を中心に広く使用されたが、1960年代以降、駆動方式・ブレーキ方式の改良により鉄粉が散らなくなったため、機関車は主に青、電車はオレンジや青などさまざまな色をまとうようになっていった。
近年では、旧塗装の復刻など鉄道会社側のファンサービスとして、ぶどう色2号をまとった車両が復活しつつある。しかし、実際にはEF64など、かつてぶどう色2号をまとったことのない車両も多い。また阪急電鉄は創業以来車両は葡萄色（阪急では「マルーン(色)・カラー」とよんでいる）の塗装が使用されている。
