藤沢薬品工業
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藤沢薬品工業株式会社(ふじさわやくひんこうぎょう、Fujisawa Pharmaceutical Co.,Ltd.)とは、かつて大阪府大阪市中央区道修町に本社を置いていた大手薬品メーカーである。通称「藤沢薬品」、「フジサワ」、「Fujisawa」。
2004年10月1日、一般医薬品部門が、山之内製薬の一般医薬品部門と合併し、「ゼファーマ」が発足した。
2005年4月1日に山之内製薬と合併し、「アステラス製薬」が発足した。
[編集] 事業内容
免疫抑制剤タクロリムス(FK506)が主力製品(フジサワの研究陣により茨城県・筑波山の土壌細菌から発見されたエピソードは有名)。アトピー治療薬としてプロトピック軟膏も発売されている。
かつては「気配館」(きくばりかん)というブランドで清涼飲料水事業も手掛けていたが、リストラのため撤退し、日本コカ・コーラへ売却した。気配館は栄養成分表示が前面に記載されているのが特徴だった。
また、それ以前に同社は「パイプマン」(パイプ洗浄剤)や「油っ固」(廃油凝固処理剤)、「ピコレット」シリーズ(便所用芳香剤)といった家庭用品を出していたが1980年代後半に同事業から撤退、ライオンに事業譲渡した。