補導
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補導(ほどう)とは、少年の非行防止や非行化の深化を抑止するために適切な措置を講ずることをいう。
少年の逸脱的な非行行為に関する少年警察活動要綱(昭和35年警察庁次長通達)の中で、補導の概念を、非行の防止と少年の福祉を図るための警察活動の総称として使用している。その活動内容としては、非行少年の発見活動、発見した少年等についての捜査、調査、関係機関への送致または通告、家族や職場への連絡、注意、助言などがある。
少年に対して警察が行う適切な活動のすべてが補導の中に含まれることになっている。この活動のあり方としては、犯罪を行った少年を検挙し、留置し、取り調べるなどの強制力を伴う補導もあるが、この場合も可能な限り強制措置を避けることとし、任意による補導を原則としている。また、街頭などでの少年等に対する注意助言(街頭補導)、ある期間継続する補導(継続補導)、少年及びその保護者などとの相談活動(少年相談)などもある。