言語障害
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言語障害(げんごしょうがい)とは、言語の適切な理解と表現が困難な病態(状態)を言う。
言語障害には、「音声機能の障害」と「言語機能の障害」とがある。
音声機能の障害とは、音声や構音(発音)、話し方の障害のことである。音声障害(機能性、器質性、運動障害性)、吃音(話し方のリズムの障害)等がある。たとえば脳性麻痺や聴覚障害、口蓋裂、喉頭摘出、舌切除等によっても音声障害が生じる。
言語機能の障害とは、ことばの理解や表現の障害であり、失語症・高次脳機能障害、言語発達障害が該当する。言語発達障害には、特異的言語発達遅滞のほか、LDとの重なり、知的障害、自閉症(広汎性発達障害)等に伴う場合がある。
言語障害に対するリハビリテーションは、医療機関等で言語聴覚士によって行われている。幼児、児童、生徒に対しては、幼児療育施設や、小学校・中学校の言語障害通級指導教室、特殊学級(言語障害学級)での言語指導が、言語聴覚士のほか、保育士や教員等によっても行われている。