超女王様伝説 セント★プリンセス
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超女王様伝説 セント★プリンセス(ちょうじょうおうさまでんせつせんとぷりんせす)は、1993年から1996年にかけてコンプRPGで連載された読者参加ゲーム。作者は菊池たけし。連載当時は同時にコミックも連載されていた。超女王様伝説 エンシェント★クィーンは続編である。
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[編集] 舞台、概要
きくたけワールドの一つ『第三世界エル・ネイシア』を舞台としている。太陽女王イクスィム、月女王アンゼロットによる星王神エルンシャの分身である『聖姫』(セントプリンセス)争奪戦をゲームの背景とし、プレイヤーは各聖姫の『下僕戦士』(げぼくうぉーりあ)として争奪戦に参加する。製作サイドはこの戦いを『花いちもんめ』に例えて説明していた。
[編集] システム
ゲームに参加するプレイヤーは一定のポイントを与えられ、これを消費して複数のクラスが存在するキャラクターと各聖姫の作り出すモンスター『プリンセスモンスター』を仲間にし、パーティーを編成して戦いに臨む。キャラクター、モンスターには相性があり、特定の相手に対しては必ず勝利できるものの、特定の相手には必ず敗北してしまう。このためパーティーの隊列、誰が何番目に戦うかの決定が非常に重要であった。 ゲーム後半においてはこの相性を補正するアイテムなども登場し、戦略性が上昇した。
[編集] 登場人物
[編集] 神
- 至上神
- エル=ネイシアを司る神。頭の禿げた老人の姿を取る。
- 星王神エルンシャ
- この物語の鍵を握る存在。かつて存在した神『女王神』のかけらから作られた男性神。優れた美貌の持ち主であったため、イクスィムとアンゼロットによって争奪戦が繰り広げられ、地上が荒廃する元凶となってしまったため、至上神によってバラバラにされる。そのかけらからは十人の聖姫(セント・プリンセス)が誕生した。
[編集] 超女王
- 太陽女王イクスィム
- 光を司る超女王。元々は女王神と呼ばれる神であったが、エルンシャ争奪戦を展開し神としての任務を疎かにしたため、至上神の怒りを受けて神としての力を封じられ地上に落とされる。情報戦に長けており、カマトトイクスィムなどとも通称される。
- 月女王アンゼロット
- 闇を司る超女王。元々は女王神と呼ばれる神であったが、エルンシャ争奪戦を展開し神としての任務を疎かにしたため、至上神の怒りを受けて神としての力を封じられ地上に落とされる。競馬が趣味であるらしい。
[編集] 聖姫(セント・プリンセス)
- 聖火姫(セント・フレイム)
火の属性を持つ聖姫。性格は派手で、好戦的。武器は刀。
- 聖水姫(セント・アクア)
水の属性を持つ聖姫。性格は温厚で、知性に優れる。 続編では敵に洗脳され、闇姫となったこともある。
- 聖木姫(セント・ウッド)
木の属性を持つ聖姫。天然ボケ。武器は弓。
- 聖金姫(セント・ゴールド)
金の属性を持つ聖姫。派手な性格。
- 聖土姫(セント・ソイル)
土の属性を持つ聖姫。外見は女王様風である。無口で、ほとんど喋らない。武器は鞭。
[編集] キャラクター
- ルーンナイト
- パラディン
- ソーサラー
- 光の精霊
- ルーンウィザード
- シャドウナイト
- メイジウォーリア
- 闇の精霊
[編集] プリンセスモンスター
プリンセスモンスターは各聖姫が作り出すモンスターであり、主の聖姫と同じ属性を持つ。対戦の勝敗は五行相克に基づく。 味方殺しとして有名になったマッドマンは最も代表的なプリンセスモンスターである。 タワシノケダラケマンなど名前だけで実際に登場しなかったプリンセス・モンスターも多数存在している。
- サラマンダー
聖火姫のプリンセスモンスター。進化系としてナベマンダー、ドナベマンダーなどがいる。
- マッドマン
聖土姫のプリンセスモンスター。容貌はぬーぼーにそっくりである。角をつけるだけで2、3とバージョンアップするというお手軽さが売りである。 進化系としてマッドマン2、マッドマン3、Vマッドマン、V2マッドマン、簡易版にマッドマンイージィがある。このほかメタルゴーレムとの合成体のリキッドメタルマン、カメノコタワシンとの合成体のタワシノケダラケマンがいる。
- メタルゴーレム
聖金姫の作り出すプリンセスモンスター。進化系にタルゴーレム、トタンゴーレム、ブリキゴーレムなどがいる。
- ハーフトレント
聖木姫の作り出すプリンセスモンスター。進化系に実ント、枯れント、ミニコミックで 誕生が描かれたクォータートレントとスーパートレントがいる。
- ミニトータス
聖水姫の作り出すプリンセスモンスター。トータス系のモンスターにはクイントータス、ミニトータスのほかカメバズーカやカメノコタワシンなどが確認されている。
[編集] 関連書籍
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- 超女王様伝説セント★プリンセスの秘密 読者参加ゲームへの誘い
- 角川スニーカーG文庫より1993年に発売。読者参加ゲームのガイドブックという形で、読者参加ゲームの初心者向け解説と、『超女王様伝説セント★プリンセス』の第一部の中盤までのイベントの総集編が掲載されている。
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- 超女王様伝説セント★プリンセスの不思議
- 角川スニーカーG文庫より1994年に発売。『超女王様伝説セント★プリンセス』の第二部中盤までのイベントの総集編が掲載されている。デザイナー菊池たけしの日常を描いた日記風エッセイも見物(燃えよペンのパロディになっている)。また、藤浪智之がデザインした『超女王様伝説セント★プリンセスTRPG』のルールとリプレイが掲載されている。
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- セブン=フォートレス エンジェルプリンセス
- ゲーム・フィールドより2004年に発売。TRPG『セブン=フォートレスV3』でエル=ネイシア世界を舞台にするためのサプリメント。『超女王様伝説セント★プリンセス』の最終までの流れと、その後のエル=ネイシアの姿がまとめられている(第二部終了後から約10年後を舞台とする)。
- なお、このサプリメントを使えば、サラマンダー、トータス、トレント、メタルゴーレム、マッドマン、そしてセント・プリンセスをプレイヤーキャラクターとして使用することも可能。