軽水
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軽水(けいすい)とは、いわゆる普通の水のこと。水より比重が重い水(重水)に対して普通の水を軽水と呼ぶ。水素の質量数1の同位体(軽水素)と、酸素の質量数16の同位体とだけから出来ている水。天然水のうち軽水の占める割合は99.74%である。
天然の水から、重水だけを分離することはできるが、逆に天然の水から重水を完全に取り除くのは難しいため、実際には重水を少量含む天然の水(普通の水)を軽水と呼ぶことが多い。
軽水は中性子を吸収しやすく、重水は吸収しにくいという異なった性質があるため、原子力の分野では区別されて扱われる。
健康法の世界では、重水素を減少させた軽水を「超軽水」と呼び、これを飲用すればガン細胞を抑制する効果があるなどの主張がなされている。
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