輸送艇1号型
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輸送艇1号型(ゆそうてい1ごうがた)は海上自衛隊の輸送艦。1980年代に2隻が整備された。
[編集] 概要
沿岸僻地地帯や離島に対する人員・物資を輸送するためのものである。海上自衛隊では、小型の輸送艦としてゆら型輸送艦を有していたが、本型はそれを基に簡易化・小型化を行っている。
物資の揚陸方法は、海岸に擱座し、艦首のバウランプを下ろして行う。ゆら型では、バウドアとランプの二段階になっていたが、本型では一枚のバウランプのみになっており、艦首形状も平らになっている。
ビーチングのために、艦底は平底となっており、離礁にも利用するために碇が艦尾にある。艦の前部が開放式の積載スペースとなっており、そこに車両・物資を搭載する。なお、重量などの関係上、戦車の搭載はできない。また、他に兵員70名を搭載できる。
艦の後部に艦橋があり、兵員居住区と機関部もある。武装は20mm機関銃を艦橋頂部に1基備えている。
[編集] 同型艦
- 輸送艇1号(LCU-2001):1987年5月11日起工、1987年10月9日進水、1988年3月17日竣工、佐世保重工
- 輸送艇2号(LCU-2002):1991年5月15日起工、1991年10月7日進水、1992年3月11日竣工、佐世保重工
[編集] 要目
- 基準排水量:420t
- 全長:52m
- 全幅:8.7m
- 深さ:3.9m
- 喫水:1.6m
- 機関:ディーゼル2基2軸 3,000馬力
- 速力:12ノット
- 乗員:28名