近藤積

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近藤 積（こんどう つもる、1916年8月19日 - 1989年12月14日）は、日本の演出家、元NHKディレクター・プロデューサー、音楽部長。音楽評論家。NHKテレビ草創期のディレクターで、『NHK紅白歌合戦』の創設を始め『今週の明星』、『懐かしのメロディー』など多くの歌謡番組を手掛けた。広島県出身。

1940年日本大学卒。NHK入局。終戦年の1945年、大晦日に放送するNHKラジオの大型音楽番組の企画を担当。スポーツの対抗戦の形をとり男女が紅白に分かれて歌うという『紅白歌合戦』を立案した。しかし進駐軍が敗戦国の日本が「合戦」を使うのは駄目、と第1回の放送は『紅白音楽試合』というタイトルで放送された。また童謡歌手・川田正子の「汽車ポッポ」が戦時童謡であったため、作詞者・富原薫に今日よく知られる歌詞への変更を依頼した。

その他、1953年2月1日のテレビ開局記念番組『今週の明星』や『花の銀座』、『懐かしのメロディー』などテレビ草創期の多くの音楽番組を手掛けた。のちNHK音楽部長に就任し東京オリンピックのテレビ放送の音楽などNHK番組の音楽担当として活躍した。著書に「にっぽんの流行歌」、二見書房、1979年がある。