都電志村線
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都電志村線(とでんしむらせん)は東京都交通局によってかつて東京都電18系統の一部・41系統が運行されていた巣鴨車庫前から志村橋まで中山道沿いに志村・板橋と巣鴨を結んでいた路線である。
開業は巣鴨車庫~旧下板橋停留所までが1929年5月27日のことでこの日に旧24系統として下板橋~巣鴨車庫~日比谷の路線として運行開始されたのが最初である。その後1944年10月5日に志村(志村坂上)、更に1955年6月に志村橋まで延長・41系統の営業開始となった。都電としては一番最後の延長開業区間にあたる。地下鉄都営6号線(三田線)着工に伴い1966年5月28日を以って廃止され、旧都電巣鴨車庫は現在、都営バス車庫となっている。なお正式な路線区分では巣鴨車庫から旧下板橋停留所までの区間を板橋線と規定していた事情から同区間を都電板橋線と呼称することもある。
[編集] 停留所一覧
最終時点。ここでは都電41系統に則したかたちで表記してある。カッコ内は現在の都営三田線の近接駅。
- 巣鴨車庫前:巣鴨駅北口に位置していた。なお都電18系統は志村坂上~巣鴨車庫前~神田橋と三田線大手町駅から志村坂上駅間をほぼ並行するかたちで運行されていた。
- 巣鴨四丁目
- 新庚申塚(西巣鴨駅)
- 西巣鴨(西巣鴨駅)
- 滝野川五丁目
- 板橋駅前(新板橋駅)
- 板橋五丁目
- 板橋区役所前(板橋区役所前駅)
- 仲宿
- 板橋本町
- 大和町(板橋本町駅)
- 清水町
- 蓮沼町(本蓮沼駅)
- 小豆沢町
- 志村坂上(志村坂上駅)
- 志村坂下
- 長後町一丁目
- 長後町二丁目
- 志村橋
[編集] 接続路線
- 西巣鴨:都営トロリーバス
- 新庚申塚:都電32系統(荒川車庫前~王子駅前~大塚駅前~早稲田)現在も荒川線として営業中
- 巣鴨車庫前:都電35系統(巣鴨車庫前~文京区役所前~神田橋~西新橋一丁目) - 三田線巣鴨から内幸町間をほぼ並行するかたちで運行されていた。