里見香奈
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里見香奈(さとみ かな、1992年3月2日 - )は、日本の将棋の女流棋士。 島根県出雲市出身。森雞二九段門下。女流棋士番号57。
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[編集] 人物
- 2007年2月現在、最年少の現役女流棋士。
- 主にアマチュアの将棋に見られるような力戦調の中飛車を得意にしており、序中盤には粗さが目立つ。
- しかし、幼少時に高橋和から受けた「毎日詰将棋を解くとよい」とのアドバイスを、女流プロとなった現在でも実践しており、それによって培われた終盤力はすでに女流でもトップクラスに近いと噂されるほどである。
- キャッチフレーズは『出雲のイナズマ』。
- 中学時代のあだ名は「かなじょ」
[編集] 経歴
- 6歳で将棋を始め、2002年、小学5年生でアマ女王戦に優勝する。
- 2003年、第28回小学生名人戦でベスト8に進出。
- 2003年後期(10月)に女流育成会入会。この期から育成会の制度が変わり、A級・B級の2部制から全育成会員との総当たりになったが、2期連続で1位の成績となる。
- 2004年、10月に中学1年生(年齢としては当時史上4番目の若さ)で女流棋士となる。2期での育成会卒業は史上最短(現制度での理論上でも最短で、2007年2月現在、育成会の2期抜けは里見と室田伊緒の2名のみ)。
- 2006年、女流名人位戦でB級リーグ入り及び女流王将戦で本戦に出場し、女流1級となる。
- 2007年、第2回きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦(非公式戦)優勝、レディースオープントーナメント2006(決勝三番勝負は2007年1~2月)準優勝、女流名人位戦でA級リーグ入り。2月22日、レディースオープントーナメント準優勝により女流初段に昇段。
[編集] 昇段履歴
- 2003年10月 - 女流育成会入会
- 2004年10月 - 女流2級
- 2006年4月 - 女流1級
- 2007年2月 - 女流初段
[編集] タイトル・受賞歴
- 第34回(2006年度) 女流棋士賞
[編集] その他受賞歴
- 2007年3月 - 島根県文化活動特別奨励賞
[編集] キラリっ娘のそよ風日記
「キラリっ娘のそよ風日記」(キラリっこのそよかぜにっき)というタイトルで、ブログを公開している。執筆者は里見のほか、関西将棋連盟所属の女流棋士である井道千尋、室田伊緒の3人での共同執筆。
村田智穂と岩根忍の「お気楽コンビ」が活動を休止し、2006年5月にこれを引き継ぐ形で3人によるブログが開始された(同年4月の「お気楽コンビ」ラストライブでゲスト出演した里見と室田が、活動を引き継ぐと発表している([1]))。
里見、井道、室田の3人とも、大阪から離れた地域に住んでおり、ブログの開始時点では中学~高校に在学中という共通点があり、若い世代がどのように将棋に取り組んでいるのかが見られるブログとなっている。
ブログ名は活動発表後に公募され、いくつかの案を合体させてこの名称になった。また、共同執筆の3人を「キラリっ娘」と呼ぶことも多い。