重量挙げ
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重量挙げ(じゅうりょうあげ)は、バーベルを持ち上げ、その重さを競うスポーツ。ウエイトリフティング(Weightlifting)とも呼ぶ。
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[編集] 概要

体重別に階級分けされており同じ階級内で記録を競う、種目は「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の二つがあり、それぞれ3回ずつの試技を行い、各種目の最高挙上重量の合計で順位を決める。ただし、どちらの種目も三回連続で失敗するとトータル記録は0kgとなり、失格となる。
バーベルを頭上に持ち上げて静止し、3人の審判の中2人が「降ろせ」の合図を出すまで降ろしてははならない。その際、自分の腰の位置まで手を添えて体の前面に降ろさなくてはならない。また確実にプラットフォーム上に降ろさなければならない。
試技の順番は重量の低い重量から行い、同重量の場合は事前に抽選をしてある抽選番号に従う。バーベルは1kg刻みで増量できるが、1回目の試技より減らすことはできない。同記録の場合は体重が軽い者が上位となる。同記録・同体重の場合は先にトータル記録を成立させた者が上位となる。
検量は試合開始2時間前から60分間行われる。体重に過不足があった場合に限り制限時間内に再検量が許されている。なお、試技の順番は重量の低い重量から行い、同重量の場合は事前に抽選をしてある抽選番号に従う。
[編集] 競技の種類
- スナッチ
- 両手による引き上げ競技。地面に置いたバーベルを頭上へ一気に引き上げ、立ち上がる。
- クリーン&ジャーク(略してジャークとも)
- 両手による差し上げ競技。地面に置いたバーベルを第1動作(クリーン)で肩まで引き上げて立ち上がり、第2動作(ジャーク)で全身の反動を使って一挙動で頭上へ差し上げる。
- クリーン&プレス(略してプレスとも:現在は廃止されている・昭和47年に廃止)
- 両手による差し上げ競技。地面に置いたバーベルを第1動作(クリーン)で肩まで引き上げて立ち上がり、第2動作(プレス)で腕の力のみを使い一挙動で頭上へ差し上げる。
[編集] 競技のコツ
力自慢、腕力勝負の競技と誤解されがちだが実際は足腰のバネ及びスピードとタイミングとバランスが重要な要素を占めている。
[編集] フォーム
ルールでは腰を落とした状態でバーベルを受けとめてそのまま立ち上がることを認めている。 このため腰を落とさないでバーベルを頭上(スナッチ)もしくは肩(クリーン)の位置まで一気に持ち上げること(ハイスタイル)は通常行われない。 胸(スナッチ)あるいは臍(クリーン)の高さまでバーベルを持ち上げておいてすばやく腰を落としバーベルの下に一気に潜りこみ蹲踞して受け止めてそのまま立ち上がる(スクワット)というフォーム(スクワットスタイル)をほとんどの選手が採用している。この他に蹲踞しないで足を前後に開いて腰を落とすスプリットスタイルも存在している。
[編集] 握り
バーベルの握りはフックグリップという特殊な握り方を採用している。親指をバーと他の指との間にもぐりこませバーベルの重みを親指にかけることにより確実にグリップできるようにしている。バーベル落下事故防止の観点からも競技者には必須の握り方となっている。
[編集] 腕力
腕力はあればあったに越したことはないがそれほど必要とはされていない。腕の力でバーベルを持ち上げるという訳ではないからである。実際には腕力は主としてバーベルの動きのコントロールに利用される。
[編集] 持ち上げ
「バーベルを持ち上げる」とよく表現されるが極端な言い方をすると「足腰のバネによりバーベルを放り上げる」といったイメージに近い。
[編集] 静止
バーベルを頭上に挙げたら、スナッチの場合は立ち上がり、ジャークの場合は足を揃える。この時、膝を確実に伸ばした状態で静止し審判からの合図があるまで静止する。この時に回ったり前後に動いている場合は審判からの合図は来ない。
[編集] バーベルを降ろす
審判からの合図(ブザーや「ダウン」の発声)があれば選手は自分の前方にバーベルを降ろす。重力に従いバーベルをプラットフォーム上に降ろし手を軽く添える。この際、バーベルを選手の後方に落としたり、プラットフォーム以外の場所に降ろした場合は失敗となる。