阿笠博士
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阿笠 博士(あがさ ひろし)は、青山剛昌の漫画作品及びそれを原作とするアニメ『名探偵コナン』に登場する架空の人物。アニメでの声優は緒方賢一(少年時代は田中一成)。
[編集] 人物
工藤家の隣人で、新一の協力者。また、コナンが使っているメカの製作者でもある。博士号の有無は不明。
本人曰く52歳だが、頭頂は禿げあがっており残っている髪も全て白髪なので、老けて見られることが殆ど。ちなみに10年前、つまり42歳の頃は、かなりフサフサで白髪のない頭でマリオそっくりの容姿をしていた。発明家として名を馳せているため、そのパテント料はかなりのもの。いつか自分の発明で大儲けすることが夢。だがさすがにロボットは作れないらしく、正体がバレそうになったコナンに「なあ博士、精巧な新一のロボ作ってくれよ」と言われ「そんなものが作れたら、今頃億万長者じゃよ」と返したこともある。
コナンに他人に正体がばれると周囲に危険が及ぶと助言し、コナンのことを「親戚の子」として蘭に預けた。現在では灰原哀を保護し、共に暮らしているが、それからは(博士の体型と健康を案じた)哀によって栄養管理の厳しい食事を取る羽目になっている。
時々コナンに探偵役をやらされる(正体を知っているので麻酔銃は使用せず口パクで)ため、目暮警部達からは一目置かれている(しかし小五郎と違い眠っていないため、コナンの推理に「な、なるほど!」と思わず相槌を打ってしまい、怪しまれることもある。その場合は「あ、いや…なるほど納得じゃろ?」などと誤魔化している)。愛車はフォルクスワーゲン・ビートル。名前は"博士"と書いて"ひろし"と読むが、普段は「あがさはかせ」や「はかせ」と呼ばれている。ちなみに、お尻のホクロから毛が1本生えているが、そのことを知っているのは本人以外には新一のみであり、彼がなぜこの事実を知ったのかは作中で明らかにされてはいない。
コナンが身体的な能力にハンデを負いながらも、探偵として凶悪な犯罪者と対等以上に渡り合うことが出来るのは、阿笠の発明した様々なアイテムによるところが少なからずあり、哀もそれを指摘している。
作品内で一度誕生日を迎えたため、現在は53歳のはずである。また、劇場版の名探偵コナン 天国へのカウントダウンで10年後の顔を予想できる機械を使用したが、今と変わらない顔だった。
コナンと哀を周囲から怪しまれないようにと帝丹小学校に編入させたが、戸籍の無い二人をどういう手続きの下で編入させたのかは不明。ちなみに阿笠博士も帝丹小学校出身である。小学生の頃に初恋をしたらしい(相手は当時の2歳年下で、現在は有名な衣類ブランドの社長)。
レストラン「コロンボ」のスパゲティが好物。コナンとなった新一が自分を証明するきっかけになったことも。
クイズ好きで、映画の作中で少年探偵団に問題を出すことがしばしばある。ちなみに、そのほとんどは駄洒落である。
名前の由来はエルキュール・ポアロなどの作者であるアガサ・クリスティ。また、「栗介(くりすけ)」という伯父と「定子(ていこ)」という伯母がいた(現在は両人とも故人)。伯父伯母の名前の由来は"くりすけ"と"てい(ぃ)こ"でクリスティになることから。因みに、アガサという名の入ったカクテルがある。