名探偵コナンの登場人物
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名探偵コナンの登場人物(めいたんていコナンのとうじょうじんぶつ)では、青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ・テレビドラマ『名探偵コナン』に登場する人物について扱う。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 主要人物
- 工藤新一(江戸川コナン)
- この物語の主人公。高校生探偵として名を馳せたが、「黒の組織」によって試作段階の毒薬(APTX(アポトキシン)4869)を飲まされ、身体が縮んでしまう。正体が露見して周りに危害が及ぶのを防ぐため、江戸川コナンとして生活している。
- 毛利蘭
- 工藤新一の幼馴染で物語のヒロイン。新一の帰りを一途に待つ一方で、居候であるコナンの姉的な役割を果たす。また、別居中の母に代わって毛利家の家事全般を担っている。空手の達人。
- 毛利小五郎
- 毛利蘭の父親。「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。実態はただの酒びたの口うるさいおじさんであるが、コナンの陰の活躍で現在は眠りの小五郎として名を馳せている。
[編集] コナンの協力者
現在、この5人が『江戸川コナン=工藤新一』という事実を知り、彼に協力している数少ない人物である(他に怪盗キッド=黒羽快斗、女優のシャロン・ヴィンヤード=ベルモットがコナンの正体を知っているようだが、彼らは協力者というスタンスではない)。
- 阿笠博士(あがさ ひろし)
- 工藤家の隣人で、新一の協力者。また、コナンが使っているメカの製作者でもある。
- 灰原哀(はいばら あい)
- 元「黒の組織」のメンバーで、組織でのコードネームはシェリー。
- 服部平次(はっとり へいじ)
- 大阪の高校生探偵。新一と並ぶ「西の高校生探偵」として名を馳せている。
- 工藤優作(くどう ゆうさく)(声優:田中秀幸)
- 工藤新一の父親。
- 世界に名を轟かす推理小説作家で、『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズなど世界的ヒット作を数多く生み出している。また、『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』ではゲームシナリオを執筆したり、OVA『青山剛昌短編集』にて、剣術アクション物「プレイ イット アゲイン(同OVA収録作品)」を書き下ろしていたり、その活躍ジャンルは幅広い模様。新一以上の推理力の持ち主で、新一の推理力は彼譲り(未だに新一は父親には勝てない)。飛行機、モーターボートなど、多数の免許を取得している。現在は妻・有希子と共にロサンゼルス在住。多忙であるにもかかわらず、原稿執筆を放棄して海外旅行に出かけることもしばしば。駆け出し新人の頃から、初代怪盗キッド(黒羽盗一)と何度も対決している。また、阿笠博士によると彼が当時、各国の警察を子供のように手玉にとる怪盗1412号に興味を持ち、「1412」を「KID.」と洒落て読んだことが「怪盗キッド」の愛称のはじまりのため、キッドの名付け親ともなっているらしい(有紀子によると実際は、新聞記者が殴り書きした国際手配番号「1412」を「KID」と『誤読した』ための様子)。また、初代怪盗キッドの正体(黒羽盗一)を知っていたものと思われる節の発言などが何度かある。もし快斗(黒羽盗一の息子にして、現キッド)の存在を知っているのならば、二代目怪盗キッドの正体もわかっているものと思われる。
- 一度、書きかけの状態で盗まれた小説を元にした殺人事件が起こったことがある。
- 名前の由来は、日本の推理小説探偵の工藤俊作と松田優作。
- 工藤有希子(くどう ゆきこ)(声優:島本須美)
- 工藤新一の母親。37歳。帝丹高校出身で、蘭の両親である小五郎・英理と同期生。
- 旧姓は藤峰(ふじみね)で、独身時代は大女優として伝説を残したが、工藤優作との大恋愛の末、20歳で芸能界を引退。英語に堪能で、坂本龍馬の姉・坂本乙女役などの経験から日本各地の方言もマスターしている。新一の演技力と目立ちたがりな性格は、彼女譲り。女優時代、変装の得意なマジシャン(黒羽盗一)にシャロン・ヴィンヤード(ベルモット、後述)とともに弟子入りした経験があり、自分はもちろん他人をもまったく別の人物に変装させることが出来る。一度変装して「江戸川文代(声:高畑淳子)」という偽名を名乗り、「『江戸川コナンの母』を名乗りコナンを拉致しようとする黒の組織から送られた暗殺者」という設定でコナンを連れ出したが、コナンは最後までその正体に気付かなかったことからその腕前は折り紙つきである。出身は群馬県。ニューヨークでの愛車はジャガーEタイプ。日本に来てまでレンタカーとしてアルファロメオ・アルファGTに乗るのだから相当なクルマ好きであろう。また、バイクの免許も持っている。
- アメリカでは「闇の男爵夫人(ナイト・バロニス)」と呼ばれている。由来は闇の男爵の作者の妻であることに加え、アメリカのテレビ番組に招かれた際に話した推理が見事に的中してあっという間に難事件を解決したことから。しかしその推理は彼女自身のものではなく、優作が新聞を見ながらブツブツ言っていた推理をそのまま話したらしい。
- コナン(新一)との関係は、真実を知らない人(蘭・英理)には「私の祖父の兄の娘のイトコの叔父の孫にあたる子」「だから私と阿笠博士は遠い親戚になるってわけ」と言っている。一度だけ自分の知り合いに「自分の二人目の子」といったこともある(そのせいで、蘭たちの目の前で、山村刑事にコナンを「息子」と言われそうになった)。
- 名前の由来は、峰不二子と二階堂有希子(青山氏は松田美由紀が由来だと言っていたが、このように訂正された)。また、偽名の「江戸川文代」の「文代」は明智小五郎の妻・文代に由来する。一度変装して「明智文代」という偽名を使った事もあった
- 妃英理とは帝丹高校時代に、学園祭のミスコン対決を繰り広げている。ミスコンの結果は、白黒はっきりつけるために2万1票用意されていたのだが、結果は両者同票で、残り1票の行方を巡って混乱になり、その後ミスコンは中止となった。このミスコンは、20年以上経った今でも伝説のミスコンとして校内に語り継がれている。
[編集] 少年探偵団
メンバーは全員、帝丹小学校1年のクラスメイトである。大将格の元太を筆頭に歩美、光彦、コナンで第36話で結成された。後に哀が加盟。実質的にはコナン(と哀)が率いている。
由来はシャーロック・ホームズが組織した少年探偵団「ベイカー・ストリート・イレギュラーズ」と、江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズの少年探偵団であることが、「少年探偵団」シリーズに登場する鉛製のコイン『BD(Boys Detective)バッジ』を踏襲したものとおぼしき『DB(Detective Boys)バッジ』などの存在からも伺える。
- 江戸川コナン
- 探偵団の実質的リーダー。
- 灰原哀
- 探偵団の実質的サブリーダー。明確に入団を示した話はないが、登場後すぐ団員の扱いをされている。
- ちなみに、歩美には名前で呼ぶことを許しているが、元太や光彦には許していない。
- 小嶋元太(こじま げんた)(声優:高木渉)
- 探偵団の切込隊長的存在で、団長を自称しているが実質的な団長はコナンなので肩書きを付けるとしても探偵団の創設者、名誉団長と言った所である。
- アニメ公式サイトでもコナンが「一応少年探偵団の団長だ」灰原が「ま、形だけの団長だけどね」と紹介している所謂ガキ大将である。体重は40kg(ただ大きさで見れば、歩美の身長1.5倍、横幅3倍くらいはあり、サバを読んでいるのかもしれない)。好きな歩美に「それ以上太るとブタさんに笑われちゃうよー」と言われるくらいの大きさだが、本人は軽く受け流している。実家は酒屋。岐阜におじがいる。うな重が大好物で、大きな金額を聞いたときは必ず「うな重何杯分だ?」と聞く。頭はおにぎりのような形をしており、側面に10円ハゲがある。
- 直情的かつ短気な性格で、光彦に論破されては怒鳴って胸倉をつかむ癖がある。また少々オヤジ臭いものの、曲者揃いの少年探偵団の中では最も子供らしい性格で、それゆえに核心をつく大人顔負けの鋭いツッコミを披露することが多い。声優の高木渉は、警視庁の高木刑事役と同一。アニメのシリーズの中では、驚くほどの技術で「1人2声」を使い分けているエピソードもある。高木本人が言うには高木刑事から元太に切り替えるのはそう難しくないが、逆に元太から高木刑事に切り替える場合は混乱し易いらしい。ちなみにアニメの次回予告で声優の高木は変身しますと元太から高木刑事に声を変えるアドリブをした。
- 名前の由来は、小峰元から。
- 吉田歩美(よしだ あゆみ)(声優:岩居由希子)
- 探偵団の紅二点の一人。
- 体重は15kg。おかっぱ頭にカチューシャを着けた、好奇心旺盛な女の子で、推理よりも謎解きの方が好み。素直かつ純情で動物好きと、典型的なかわいい女の子だが、最近はウソ泣きをして見せたりと言った行動も。コナンに片思いしており、小学生らしく(?)積極的にコナンへの恋心をアピールする一方、コナンは自分に全く気がないことを知ってもいる。
- 哀のことを最初は警戒して「灰原さん」と呼んでいたが、とある事件を境に親しみを込めて「哀ちゃん」と呼ぶようになった(以前から呼びたかったが躊躇してなかなか出来なかった)。
- 名前の由来は、北川歩美から。
- 円谷光彦(つぶらや みつひこ)(声優:大谷育江(一時代役:折笠愛[第425話~第436話、映画『探偵たちの鎮魂歌』]))
- 自称「ニヒルな探偵」。たびたび自分のことをエルキュール・ポワロに例えた発言をしている。
- 両親とも教師で、家庭でのしつけが厳しいため(連載初期に一コマだけ母親が登場したことがあるが、いかにも教育ママという風貌)言葉遣いは常に敬語だが初期の頃は比較的くだけた話し方だった。体重は20kg。小学生でありながら理屈っぽく、昔は「ORO」と書かれた暗号を「大きくて(O)リッチな(R)お宝(O)」と解釈し、歩美たちからは「英語がわかるのね」と賞賛され、コナンからはガキ扱いで呆れられるくらいの頭脳に留まっていた。だが最近では、素行自体はヒーロー好きな普通の子供らしい反面、大多数の大人でさえ読めないような超難解漢字を易々と読み上げたり、コナンや哀ですら賞賛するほどに、知識量が小学一年生の水準を逸脱している。通常より優れた頭脳を持っていたであろう高校生の新一でさえ、小学1年生当時は5,6年生の漢字の訓読みと音読みを間違えつつ読み上げるのが精一杯だったことを踏まえると、ある意味作中で最も謎の人物といえる。普段は、それより優秀な頭脳を持つコナンや哀がいるために強調されることは少ないが、彼らがいない時は探偵団の頭脳として活躍する。昔は一筋に歩美のことが好きだったが、途中から転校生として現れ、ミステリアスな言葉やさびしげな表情を漏らす哀に心揺れてもいるため映画 天国へのカウントダウンでは、自分は同時に二人を愛してしまった悪い男なのかと蘭に相談した。姉に能天気な中学生・朝美(声優:大谷育江)を持つ。ニンジンが嫌い。
- 作者の青山によると、「本来はもう少しイヤな性格の奴にするつもりだったけど、担当した大谷さんの声が可愛かったから変えた」とのこと。また、哀に想いを寄せ始めたのも大谷の提案によるものらしい。
- 名前の由来は、姉弟そろって浅見光彦から。
[編集] 帝丹高校・帝丹中学校・ 帝丹小学校
なお、読者なら誰でも知っていることではあるが「帝丹」(ていたん)とは「探偵」(たんてい)のアナグラムである。
- 鈴木園子(すずき そのこ)(声優:松井菜桜子)
- 蘭の親友で、新一と蘭の小学生の時からの同級生。鈴木財閥の令嬢。
- 本堂瑛祐(ほんどう えいすけ)(声優:野田順子)
- 蘭たちのクラスの転校生。
- 重度のドジでおっちょこちょいであり、信じがたいほどの不幸体質だが、それらをわざと演じているかのような節がある。蘭たちなど同級生の前では軽い敬語を使い話すが、特に親しい者とは年相応の多少乱暴な口調で話している映写がある。
- 姉の本堂瑛海とは年の離れた実の姉弟であり、幼い頃に怪我をして、彼女の血液を大量に輸血されたことがあった。
- 幼い頃白血病を患った過去があり、胸に骨髄穿刺の痕が存在する。
- 幼少時は父親イーサン・本堂とともに大阪に住んでいたらしく、当時の瑛祐を知る人物の弁では、彼の父親は黒服に身を固めた、「カンパニーに雇われている」とされる人物だった模様。カンパニー(Company)は通常「会社」を表す英単語だが、隠語としては"CIA"の意味を持ち、話が本当なら彼の父親はCIAに雇われ何かをしていたことになる。キールの項で、父親がしていた可能性のある組織調査について詳細を記載。
- 初登場時毛利小五郎に憧れていると語っているが、実際に小五郎らとの事件捜査に同行した後から興味の対象を奇妙な行動ばかりするコナンに変えている節がある。そのためコナンは瑛祐を警戒しており、彼の前ではなるべく時計型麻酔銃及び蝶ネクタイ型変声機を使わないようにしている(が、それでも一部の事件では使用をやむを得ない場合もある)。
- 名前の由来はジェームズ・ボンドの”ボンド”と海渡英祐(江戸川乱歩賞受賞作家)の”英祐”のもじりと思われる。
- 新出智明(あらいで ともあき)(声優:堀秀行)
- 帝丹高校卒業生の校医。新出医院の医師。
- 25歳。黒の組織の一人・ベルモットが一時期、彼に変装していたため、(メガネのレンズとレンズの間のフレームが本物では2本、ベルモットの変装では1本である)FBIは彼を組織から守るべく彼の事故死を偽装し、証人保護プログラムの管理下に置いていた。父親・義輝(よしてる、声優:小島敏彦)を身内の人間に殺害され、母親は4年前に病死しているため、祖母のミツ(声優:水原リン)や家政婦の保本ひかる(やすもと -、声優:平松晶子)と暮らしていたが、ベルモットが正体を現して姿を消したため再び帝丹高校の校医に戻った。自分に変装していた間の犯罪者らしからぬベルモットの行動から、彼女を悪人と思えないでいる。
- 名前の由来は、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」の登場人物、新出去定(と、明智小五郎の「明智」をひっくり返したものか)。
- ジョディ・サンテミリオン(綴り:Jodie Saint-Emilion)(声優:一城みゆ希)
- 本名はジョディ・スターリング。帝丹高校の蘭たちのクラスの英語の新任教諭だったが、現在は辞職。正体はFBIの捜査官。FBIの項を参照。
- 本名はトマス・ハリス原作の映画「羊たちの沈黙」に登場する、ジョディ・フォスター演じる女性FBI捜査官(実習生) クラリス・スターリングから捩ったと思われる。なお、仮名の由来はワイン産地のサン=テミリオンから。
- 松本小百合(まつもと さゆり)(声優:岡本麻弥)
- 帝丹中学校音楽科教師。新一、蘭、園子らの元担任。27歳。父親は警視庁捜査一課管理官、警視の松本清長。
- 音楽の授業時には、よく音程をはずしていた新一を3年間、目の敵にしていた。しかし、新一が「初恋の人」とそっくりだったためと判明。「初恋の人」がいつもくれていたあたたかいレモンティーが好物。
- 小林澄子(こばやし すみこ)(声優:加藤優子)
- 帝丹小学校1年B組担任。
- いつも眼鏡を掛けている26歳。子供好きの良き教師だが、赴任当初は前の学校での失敗から生徒に厳しい面持ちで接していたため、生徒たちからはあまり良いようには思われていなかった。素に戻った現在は子供たちから愛されている(特に歩美から)。
- 記者取材を受ける少年探偵団に同行した際は、眼鏡を外してコンタクトレンズを着け、化粧も程好く決めて着飾った結果、待ち合わせていた少年探偵団より目立ってしまうというお茶目な一面を見せた。なお、眼鏡を外したその顔は佐藤刑事によく似た美人であり、普段からは考えられないような露出の多い服を好む点共々、コナンの目を丸くさせている。また、その際に花粉症の気があることも明らかになった。
- 江戸川乱歩の大ファンで、先の一件以来、少年探偵団の顧問を自称している。
- 体育の授業がある日は、ピンクのジャージを着用している。
- 名前の由来は、明智小五郎の補佐を務めていた小林少年から。
[編集] 警察関係者
[編集] 警視庁
この手の作品の例に漏れず殆どが優秀な人物だが、高木と佐藤のデート時には目暮警部、松本警視、千葉刑事を除いた全員が勤務そっちのけで監視に就くなど、警察関係者としての品性を問われる行為に走ったりするのが玉に瑕である。
- 白馬(はくば)
- 警視総監。
- 白馬探の父親。未登場である為詳細不明。(なお「まじっく快斗」では実際に登場する)
- 松本清長(まつもと きよなが)(声優:加藤精三)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査三係の警視。
- デスクワーク専門の管理官。目暮警部の上司。終始厳しい面持ちの上、顔に目立つ傷があるため、ヤクザのようにも見えるが、内面は警察官の鑑そのもの。54歳。
- 娘は帝丹中学校音楽教師だった松本小百合。20年前、ある事件の犯人を追っている時、その犯人の車がとある少年の母を轢いてしまったが当時の清長はそれに気づかず、彼の言葉を聞かずに犯人を追ったためその母は死亡した。この一件がきっかけで、のちに殺人未遂事件に巻き込まれる事になる。
- 名前の由来は、松本清張から。
- 目暮十三 (めぐれ じゅうぞう)(声優:茶風林)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査三係の警部。小五郎の刑事時代の上司。
- 白鳥任三郎(しらとり にんざぶろう)(声優:塩沢兼人→井上和彦)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査三係の警部。国家公務員1種試験をパスした、いわゆるキャリア組。
- 佐藤美和子(さとう みわこ)(声優:湯屋敦子)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査係の警部補。捜査一課のアイドル的存在。
- 高木渉(たかぎ わたる)(声優:高木渉)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。
- 千葉(ちば)(声優:千葉一伸)
- 警視庁捜査一課強行犯捜査三係の刑事。
- 高木同様、アニメから原作にも登場するようになったキャラクター。高木とは同期(アニメでは後輩)で友人。特撮マニアで、部屋が汚かったり、よく遅刻したりなど若干ズボラなところがある。また、若干太っている為かアニメ版ではハンバーガーなど、常に何かを食べているシーンが多い。
- 名前の由来は、高木と同じく担当声優から。また、下の名前は高木のように担当声優と同じ『一伸』か、それに準ずるものである可能性が高く原作者も『スーパーダイジェストブック 名探偵コナン40+』にて「声優さんは一伸さんだったからそれかもね」と曖昧に答えているが、そう設定してしまうと単に高木の二番煎じになってしまうという理由からアニメスタッフには認められず、原作でもそのまま。故に現時点では不明。
- 茶木神太郎(ちゃき しんたろう)(声優:田中信夫)
- 警視庁捜査二課知能犯捜査係の警視。
- 怪盗キッドを追っている。鈴木家に怪盗キッドからの予告状が届いた際に警備のため警視庁から派遣された。毛利小五郎とは顔見知り。また、二課に配属されたばかりの中森銀三には手を焼いている。49歳。元々は怪盗キッドが主人公の漫画『まじっく快斗』に登場するキャラクター。名前の由来はブラウン神父。
- 中森銀三(なかもり ぎんぞう)(声優:石塚運昇)
- 警視庁捜査二課知能犯捜査係の警部。
- 風貌がどことなく小五郎に似ている敏腕刑事。怪盗1412号こと怪盗キッドが活動を開始したため、逮捕に執念を見せる。18年前から怪盗キッドを追い続けている。キッドの予告状が届いた所なら、完全な管轄外でも構わず踏み込む。中森青子の父親。小五郎とは犬猿の仲。元々は怪盗キッドが主人公の漫画『まじっく快斗』に登場するキャラクター。ルパン三世でいう銭形警部的ポジション。
- 宮本由美(みやもと ゆみ)(声優:杉本ゆう)
- 警視庁交通課の婦警。
- 合コン好きであり、警視庁内の合コンは主に彼女の仕事。友人である佐藤と高木の恋愛を、ある時には後押しし、またある時には引っ掻き回している。スタとハチという名の犬を飼っている(名前の由来は、海外刑事ドラマ『スタスキー&ハッチ』から)。最近まで自覚していなかったが、重度の猫アレルギー持ち。
- 佐藤の人気を利用し、自分が欲しいアクセサリーを彼女が欲しがっていたと偽り、標的の男性刑事が買ったアクセサリーを佐藤宛で巧くプレゼントさせたところで、佐藤から貸してもらい、そのまま自分の所持品とするという、詐欺まがいの巧妙な手口でアクセサリーを手に入れていたことが判明。佐藤自身は光り物に全く興味が無いため、貸してあげた事実すら忘れてしまうという特性を利用したこの入手法の被害にあった者は判明しているだけでは白鳥、高木(未遂)の二人だけだが、ウキウキ気分で今後も続けようとしているところを見ると、過去に成功例が多くあるのかもしれない。
- トメ(声優:中嶋聡彦)
- 警視庁鑑識課の鑑識員。
- 本名は不明。好きなものは江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ。青山剛昌画集「名探偵コナンコンプリートワークス」内のインタビューにおける高山みなみの発言によると、アニメスタッフ間では、彼の娘も警視庁の鑑識員として働いているという裏設定が有るらしい(水平線上の陰謀に登場した女性鑑識官が、彼の娘なのではないかという説もある)。
[編集] 大阪府警
服部の父親である平蔵、和葉の父である遠山刑事部部長が勤務している。
- 服部平蔵(はっとり へいぞう)(声優:小山武宏)
- 大阪府警本部長。警視監。
- 白鳥同様、国家公務員I種(以前は甲種)をパスしたキャリア組。作中では明らかにされていないが、府警本部長には警視監以外では着任できない。詳しくは本部長の項で。
- 平次の父親で、作中ではあまり明記されないもののその観察力・推理力は平次やコナンを遥かに凌ぐほど(コナン=新一同様、平次も親には勝てない)。剣道の腕は一流。顔は怖いが、妻・静華には頭が上がらない。大阪府寝屋川市在住。幼馴染の遠山とは違い、冗談が全く通じない。
- 名前の由来は、長谷川平蔵から。
- 遠山(とおやま)(声優:佐古正人→小川真司)
- 大阪府警刑事部部長。警視長。
- 和葉の父親。平蔵とは幼馴染で親友。下の名前は不明。大滝警部からは「遠山のおやっさん」と呼ばれている。
- 名前の由来は、「遠山の金さん」こと遠山景元から。
- 大滝悟郎(おおたき ごろう)(声優:若本規夫(高校時代:小野坂昌也))
- 大阪府警捜査一課強行犯捜査係の警部。
- 遠山の部下で、元高校球児。顔に傷跡がある。顔は怖いがふところは広い。頼まれると断れない性格らしく、よく平次に情報を流している。
- 名前の由来は、『鬼平犯科帳』の登場人物・大滝の五郎蔵から。
[編集] その他都道府県警
- 横溝参悟(よこみぞ さんご)(声優:大塚明夫)
- 静岡県警の警部。
- 初登場時は埼玉県警に所属していたが、後に異動し静岡県警所属となった。キャリア職ながらかなり優秀であり、推理力にはかなり優れている。小五郎を尊敬しており、毎回彼の名推理に期待を寄せている。
- 髪型が名前どおりサンゴの形をしているが、全く泳げない身。口調は丁寧だが、やたらと抑揚を付ける。また、取り調べ等で人に話しかける際、異様なほど顔を近付ける癖がある。
- やや早とちりな傾向があり、小五郎の横に女性が立っているだけで小五郎の妻と勘違いし、池波静華(平次の母)や雨城瑠璃(元同級生で女優)を見て「(小五郎の)横にいらっしゃるのが、毛利夫人です!」のように紹介して「違います」と言われたことも。しかし当の小五郎は鼻の下を伸ばして「あ、そう見えます?」や「違うといえば違うし、違わないといえば…」などと曖昧に答えている。
- アニメ第9話で登場した際、開いた警察手帳には「横溝正文」となっていた。
- 性格と髪型がかなり違う(顔自体はよく似ている)双子の弟(重悟)が神奈川県警にいる。
- 名前の由来は、横溝正史から。
- 横溝重悟(よこみぞ じゅうご)(声優:大塚明夫)
- 神奈川県警の警部。
- 横溝参悟の双子の弟。兄とは声や顔がそっくりで(初登場のとき、小五郎に参悟と間違われたほどで、小五郎はじめコナンたちはそのときまで参悟に弟がいることは知らなかった)階級も同じく警部だが、性格は正反対。髪型は坊主で、目付きは温厚な兄とは違ってかなり鋭く、口調は兄よりもかなり荒っぽい。取調べに関しても非常に荒々しく、推理力がある程度ある兄とは違ってやや直情的な部分がある。しかし映画「探偵達の鎮魂歌」では子供を守るために、自身を身代わりにしたこともあり、一概に高圧的な刑事というわけではないようだ。小五郎のことを(「眠りの小五郎」をもじって)「煙の小五郎」と呼び、胡散臭く思っている。
- 部下と飲みに行くときなどはいつも割り勘らしく、兄に『部下の飲み代くらいおごってやらないか、相変わらず貧乏性だな』と言われているが、本人は『倹約家』とのこと。
- ちなみに横溝兄弟の名前は、3×5=15(さんごじゅうご)と掛け算になっている。
- 山村ミサオ(やまむら ミサオ)(声優:古川登志夫)
- 群馬県警の刑事。
- 新一の母である女優・藤峰有希子の大ファンで、彼女が主演の刑事ドラマを見て刑事になったという、ヘッポコ刑事。群馬県警といえば必ず彼が来るため、小五郎は「他にいねーのかよ、群馬県警?」と思ったこともある。
- その通称が物語るように、洞察力や推理力は、どうして刑事になれたのか不思議なレベル(オフィシャル・ブック『コナンドリル』では、コネ疑惑が浮上)。以前は死体がちらとでも視界に入れば奇声を上げながら腰を抜かしたりしていたが、最近では偉くなったつもりなのか、知ったかぶり的な態度や口調が目立つ(格好付けた態度での「これは、誰かが巧妙に仕組んでくれちゃった密室殺人!」、「なんで君たちがいるのに毛利さんは来てないの?な~ん~で~?」などなど)。しかし、コナンが推理ショーを行う際、他に適当な人物がいない場合仕方なく眠らされてしまう役割となったり、小五郎の声色を使ったコナンに指示を出され推理をさせられたりと、かなりおいしい役所である。自称のあだ名は「山さん」(太陽にほえろ!の山村刑事にちなむ)。一度少年時代の彼の絵が出たが、髪型以外は骨川スネ夫によく似ていた。祖母は鳥取県八頭郡在住。
- 小五郎を慕っており、捜査のときに「眠りの小五郎の推理ショーを撮りたい」という理由でビデオカメラを持ってきたこともあるが、小五郎が眠らないで推理したり、録画に失敗したりと、まともに撮影できたことはない。ある事件で「小五郎が犯人である可能性が高い」と聞いたとき、「楽しみにしてた推理ショーが見れない」と言ったり、密室殺人が起きた際に小五郎が来ていないと知ると「じゃあ、自殺で決まり…」などと半ば投げやりに手帳に書くなど、本当に刑事なのか疑わせるような発言・行動も目立つ。
- 幽霊や妖怪の類を信じているのか、「だって、相手は魔物だよ?捕まえられるわけないじゃないか!」や「きっと、この池に棲む禍々しい何かに魅入られて…」と真っ青な顔で慌てる描写が多々見られる。また、行く先々で事件に巻き込まれるコナンに対して「君ね、お祓いとかしてもらった方がいいよ?絶対禍々しい何かが憑いてるって…」と言ったこともある。
- 作者によると、最初はチョイ役程度のつもりで登場させたが、担当声優の古川登志夫氏の声が好きだったため「もっと聞きたい」と考えているうちに原作でも登場回数が増え、結果的に準レギュラーになったらしい。
- 名前の由来は山村正夫と山村美紗から。
[編集] 退職・殉職
- 佐藤正義(さとう まさよし)(声優:大川透)
- 元警視庁捜査一課強行犯三係の警視正。
- 佐藤美和子の父。18年前に殉職。死に際に彼の遺した謎の言葉から、この事件は「愁志郎」事件としてマスコミに報道され、迷宮入り寸前の事件として世間にも有名になっていた。コミックス27巻・アニメ第205~206話「本庁の刑事恋物語3」に登場。
- 松田陣平(まつだ じんぺい)(声優:神奈延年)
- 元警視庁捜査一課強行犯三係。
- 佐藤とは両思いだったようだが、3年前の爆弾事件で殉職する。強行犯係に来る前は警備部機動隊の爆発物処理班に所属していたが、爆弾事件で親友の萩原を亡くした為、爆弾事件を担当する特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やすようにと強行犯係に回された。コミックス36~37巻・アニメ第301~302話「悪意と聖者の行進」、第304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」に登場。
- 萩原研二(はぎわら けんじ)(声優:三木眞一郎)
- 元警視庁警備部機動隊隊員。
- 爆発物処理班に所属。7年前の爆弾解体中に殉職する。原作では名前のみ登場。コミックス36~37巻・アニメ第304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」に登場。
[編集] FBI
主にアメリカで活動していた組織員ベルモットとその仲間を追っている。
- ジョディ・スターリング(Jodie=Staring)(声優:一城みゆ希)
- FBI捜査官。
- 28歳。拳銃の腕はかなり上。日本のアーケードゲームが大好きで、かなりのゲーマーでもある。
- 20年前に母もろともベルモットに殺害されたFBI捜査官を父に持つ。その後、証人保護プログラムの下で成長すると、父の跡を継いでFBI入り。来日時には『ジョディ・サンテミリオン』という偽名を使い、一風変わった人柄を持つ英語教師となって帝丹高校に赴任し、潜入捜査を行った。愛車はプジョー307。プロポーション(特にバストサイズ)はかなり良い方らしく、正体を怪しんだコナンと服部が自宅を訪れた際には、煙に巻こうとバスローブ姿や娼婦の如く露出過多な私服で応じ、年頃である二人を困惑させた。
- 日本語は流暢に話せるが、潜入捜査中のFBI捜査官である事を隠すためか、生徒(蘭・園子など)や小五郎・目暮警部、及びFBI捜査官である事が判明する前のコナン・平次に対しては、イントネーションがまちまちの訛った日本語を話していた。
- 名前の由来は、ジョディ・フォスターと彼女の「羊たちの沈黙」での役名クラリス・スターリングから。偽名の名字は、フランスのワインの産地のサン=テミリオンから。
- 赤井秀一(あかい しゅういち)(声優:池田秀一)
- 黒いニット帽を被り、煙草を咥えた姿がトレードマークのFBI捜査官。
- 左利き。常にクールでポーカーフェイスなため、あまり感情が感じられない。とてつもない切れ者であり、その推理力と操作手腕はコナンと似通うところがある。また非常に優れたスナイパーとしても活躍し、700ヤード(約640m)離れた場所から、豆粒ほどの大きさをした盗聴器を正確にライフルで撃ち抜くことができるほどの実力を持つ。
- 作中で語られる「恋人」とは、赤井が過去に交際していた宮野明美(灰原の姉)のことを指す。事の発端は、FBIの捜査のために赤井がコードネーム「ライ(Rye)」として組織に潜り込んだこと。情報目的で赤井は明美と交際を始めるが、潜入後しばらくして赤井の正体がスパイだと判明してしまう。なんとか逃げ出すことに成功した赤井とは違い、明美について組織は「FBIを連れ込んだ女を今後も生かしておくのは危険だ」と判断する。情報目的のみで接近し、その結果彼女を死にまで追いやった赤井は、姉のことを唯一心から愛していた哀(志保)に見せる顔がないために哀との対面を断りつつも、明美を消し去る実行犯となったジンを追い続ける。
- ジンのことを「恋人」と書き宿敵と称するのはその因縁が深く関係し、同じように組織からも、狼男を唯一抹殺できる武器に例え「Silver Bullet(銀の弾丸)」と称せられる。このことからも、組織は赤井をかなり危険視している様子が見える。
- 愛車はシボレー・シルベラード。
- 名前の由来は、『赤い彗星のシャア』ことシャア・アズナブルと、その担当声優池田秀一から。
- ジェイムズ・ブラック(James=Black)(声優:家弓家正)
- シカゴ在住のFBI捜査官。ジョディと赤井の上司。
- ロンドン生まれの為かクイーンズ・イングリッシュで喋る。来日した際、好みのアニマルショー終了後に会場を出たところ、石油長者のランディ・ホークと瓜二つだったことからマスコミの質問攻めに遭ってしまうが、居合わせたコナンの子供らしからぬ機転により救われたことで、彼に一目置くようになった。また、ジョディと赤井の上司だけあってか肝は座っており、後にランディの資産が目的の犯人に誘拐された際も、脅かされて表向きは慌てるも心中は動じず、手掛かりを元に追ってくるコナンの実力を試すようなそぶりすら見せた。愛車はメルセデスベンツCLK。
- 名前の由来は、ジェームズ・モリアーティから。
- アンドレ・キャメル
- FBI捜査官。卓越した運転テクニックの持ち主。
[編集] CIA
- 本堂瑛海(ほんどう ひでみ 声優:三石琴乃)
- CIAの諜報員。組織に潜入した際につけられたコードネームはキール。本堂瑛祐の実姉。血液型はAB型。
- 表の顔は日売テレビの人気女性アナウンサー・水無怜奈(みずなし れな)。黒の組織の暗殺計画実行中にFBIに追い詰められ逃走を図ろうとしたが、道路に転げたボールを取ろうと道路に飛びだした子供・船本透司の影響で、乗っていたオートバイごと転倒して全身を強く打ち意識不明の重体に陥った。それ以来意識が戻らないまま、FBI監視下にある病院に入院していた。現在はコナン・赤井らと手を組み、何らかの策略で再び組織と共に行動している。
- 昔は黒の組織の中でも下っ端に値する位置に置かれていたが、共に組織への潜入捜査を行っていた父親のイーサン・本堂の命を引き換えにした策略により、コードネームを付けられ組織上層部のジンらと共に暗殺や取引を行える地位にまで昇進する。組織は「組織に潜入していた諜報員・本堂の存在に気づき口を封じた」と推測しているが、唯一ベルモットは彼女も諜報員である可能性を疑い、ノックをしながらした質問により、「NOC(Non Official Cover の頭文字を取った隠語。民間人を装い他国に潜入捜査をしている秘密諜報員)」ではないかと問いかけている。
- 瑛祐が白骨病を患った際、弟を助けるために骨髄の提供をしている。
- 正体が諜報員であることを示唆する伏線がいくつか見られ、その中には「組織がキールの正体に薄々感づいている」とも推測されるものがある。前述のベルモットによる"NOC質問"に加え、コードネーム・キールは今現在明らかになっている組織員のコードネームと違い、純粋な酒ではなくカクテルであることから、酒を組織に例えた場合外部との混じりけがあることが連想される。
- イーサン・本堂
- CIAの諜報員。本堂瑛海、瑛祐の父親。日系二世。
- 同じくCIAの娘・瑛海や仲間のバーニィらと共に組織を捜査する任務をしていたが、組織に自分と瑛海の正体が知られるのを防ぐため瑛海に握らせた拳銃により自殺した。彼は瑛海との密会中に彼女の襟元に発信機が取り付けられていることに気づき、それを疑った組織が密会場所の倉庫に現れる可能性が高いと踏み、瑛海が組織から言い逃れし捜査を続けることができるようにするための偽装工作を行った。瑛海が「侵入者に拷問された」と組織に錯覚させるため娘の手足を拳銃で撃ち抜き、自分の腕を瑛海が「噛み砕き銃を奪った」と偽ることができるようにするため自分の歯で噛み砕き、それを組織に信じ込ませるための証拠として、自分が尋問する声音のみが入ったカセットテープを遺した。その後涙を見せる瑛海に握らせた拳銃で、腕を噛み砕いた際の血を分からなくするために顎の下から頭を撃たせ、娘の身を守った。
- 名前の由来はミッション:インポッシブルのイーサン・ハント。
- バーニィ
- CIAの諜報員。
- 本堂瑛海から黒の組織に潜入する任務を引き継ぐ予定の諜報員だったが、瑛海ことキールが侵入者本堂を殺したと錯覚させるため自殺した現場に運悪く居合わせてしまい、現れた組織の手に落ちる前に拳銃自殺した。名前の由来はスパイ大作戦のバーニー・コリアー。
[編集] 『黒の組織』の関係者
組織に属する人間は酒の名前に由来するコードネームがついている。事実上組織のトップと思われる「あの方」と呼ばれる人物を筆頭にし、ジンとウォッカのほか数名の関係者が確認されている。なお、下記で本名と記されている名前も、偽名の可能性がある。
アニメでは当初、勧善懲悪で悪い者は必ず捕まるようにしなければならない制約があり放送が始まったばかりでまだまだ組織を登場させられないと判断されたことと、途中打ち切りになったとしてもとりあえずは収拾が着けられるように、初年で関係する『新幹線大爆破事件』と『奇妙な人捜し殺人事件』ではこの組織を登場させず、別の黒幕に置き換えている。やがて放送の打ち切りを免れて軌道に乗ってから、後者の事件は灰原哀の登場に当たって別エピソードが制作されたが、前者には代替エピソードが制作されなかった。このため、アニメではジンとウォッカのコードネームは『霧天狗伝説殺人事件』において、これまでのあらすじを振り返る形で紹介された。なお、それ以降の黒の組織が絡む事件は『奇妙な人捜し殺人事件』のように原作との矛盾がでると困るので原作通りに作られるようになった。
尚、特別編では下記の人物以外にも末端の殺し屋アラック、灰原と同僚の研究員だったジュネリックという本編未登場のエージェントも登場している。
[編集] 幹部クラス
- あの方
- 組織のボス。
- それなりに年齢を重ねていると思われる(71歳のピスコ曰く「長年仕えた」とのこと)。名前も正体もまだ不明だが、『朝日新聞』2006年1月13日付夕刊に掲載されている著者のインタビューでは、少なくとも名前については原作に既出のキャラクターであるという(著者はあくまで名前と言っており、本人が登場しているかどうかは明らかにしていない)。また灰原曰く意外な人物である可能性も。その詳細はまったく不明。ただしあの方がこの話の鍵を握っているのは確かだと言える。
- ジン (Gin)(声優:堀之紀)
- 組織の中核を担い、構成員の実質的な管理も行っている幹部的存在で、工藤新一にAPTX(アポトキシン)4869を飲ませた張本人。男性で、愛車は黒のポルシェ356A、愛用の拳銃はベレッタM1934。
- 左利きで、頭脳明晰かつ用心深い。また新一並みに勘も鋭く、医学知識なども持ち合わせている。麻酔針を腕に撃ち込まれ意識が朦朧とする中、自分の腕を銃で撃ち抜きその痛みで意識をはっきりさせつつ任務を続けるほどに組織への忠誠心も高い。性格は残忍冷酷で、組織から指示された殺人の標的が例え仲間であったとしても、眉一つ動かさずに笑いながら銃弾を放つことができるほど。殺した人間の顔と名前は忘れることにしているらしく、必要なときはウォッカからサポートを受けている。
- 腰まで届く長髪であり、色は銀(アニメでは輝度を抑えた金)。常に黒いロングコートと帽子を身に着けている。またかなり大柄な体をしている。シェリー(宮野志保)とは何らかの関係にあったらしく、追跡に執着している。
- 偽名(と思われる名前)は「黒澤陣」(『そして人魚はいなくなった』に出てくる名簿に、ほとんど見えないが書かれていると、作者が『ラブ・コナン―名探偵コナンオフィシャルファンブック』にて語っている)。
- ベルモット(Vermouth)(声優:小山茉美)
- 情報収集や暗殺・取引などのサポートをしている、組織の女性幹部。
- 表の顔はハリウッドで活躍していた大女優で、本名は シャロン・ヴィンヤード (Sharon Vineyard)、または クリス・ヴィンヤード (Chris Vineyard)。変装の達人で、異名は『千の顔を持つ魔女』。FBIは標的名として、『Rotten Apple(腐った林檎)』(ギリシャ神話に出てくる『Golden Apple(金の林檎)』をもじったもの)と呼んでいる。中盤以降、登場回数が増えている。
- ボス(あの方)から気に入られており、直接メールで指示を受けるなど階級はかなり上と思われるが、組織の中には嫌っているメンバーもいる(キャンティ、コルンなど)。しかし本人は組織に対してふくむところがあり、誰にも知られぬまま組織を壊滅させる手だてを探している。
- 『シャロン』としての彼女は、50歳過ぎの大女優であり、新一の母・有希子と親しい。アカデミー賞も受賞している。変装が得意なマジシャン・黒羽盗一に習った変装術で、怪盗キッドのように老若男女を問わず変装できる。
- 両親は彼女の映画デビュー当日に火事で焼死し、夫もオスカー像獲得の翌月に病死。シャロン自身も本編の1年前に病気で急逝したことになっている。娘にクリスがいるとされたが、実はクリスはシャロンの変装した(もしくは何らかの技術により若返った)姿である(赤井がショットガンで防弾チョッキを着たクリスを銃撃し、散弾が彼女の顔をかすめた際に、変装の痕跡が現れるのではなく傷が出来たことから、おそらく若返ったものと思われる)。
- 『クリス』としての彼女は年齢29歳(自称)のハリウッド女優で、(自分自身である『母親』の地位を利用した)二世女優として活躍している。映画撮影以外の公の場には、殆ど姿を見せたことがない模様。
- コナンたちに接近するため、新出医師の命を狙ったが、FBIによって妨害される。その後、女優業を休業して新出に変装し、新一や蘭の通う帝丹高校の校医となって、コナンたちの様子を探っていた。
- かつて赤井抹殺のためにニューヨークで通り魔に変装した際、偶然新一や蘭と出会い、命を救われている過去があり、その際の新一の言葉から2人を自分達の活動に巻き込みたくないと思うようになる。ゆえに新出の姿でバスジャック事件に遭遇した際、犯人からコナンのことを必死に守ったり、灰原の正体を知っているにも拘らず、コナンや蘭に組織の手がまわらないよう秘密にしているなどの行動をとる。
- 組織の中で、かつ生きている人間の中では、コナンや灰原の正体を知る唯一の人間。コナンを「Cool Guy(クールガイ)」、もしくは「Silver Bullet(シルバーブレット、銀の弾丸)」(モンスターホラー小説において、狼男を倒すことができる唯一の武器)と呼んでいる。また、蘭のことは「Angel(エンジェル)」と呼んでいる。
- 座右の銘は "A secret makes a woman woman..."(女は秘密を着飾って美しくなるものなの・・・)。
[編集] 部下クラス
- ウォッカ(Vodka)(声優:立木文彦)
- ジンと行動を共にしている幹部で、ジンのことを「兄貴」と呼んでいる。男性。ジンと共に新一(コナン)がマークしている組織の最重要人物である。細身であるジンと比べてがっしりとした体形をしており、受け口とエラが張った顎を持ち、常に漆黒のサングラスと帽子を身に着けている。上司に対しては、語尾が「~ですぜ」「~ですかい」という無理な丁寧語を使う。
- 用心深いジンとは対照的に、他人に聞かれてはまずい話を大声で話す、不用意にイライラした時に吸う自分の唾液が付着した煙草を投げ捨てる(唾液を検査し血液型を割り出される可能性がある)、ターゲットの家に電話をかけて録音テープにメッセージを残す(声紋照合等をされる可能性がある。一応声は変えていたが、コナン達にはバレている)、テープで貼り付けられた秘密のソフトを手袋を外して素手で取ろうとする(指紋を採取される恐れがある)などの、機転と注意力に欠けた失敗が多く、その度にジンにそれを指摘されている。
- しかし、変装に用いる特殊メイクや拳銃の扱いなど、さまざまな能力に長けているほか記憶力も優れている映写がある。不注意な行動は問題だが、多彩な能力はサポートとして適役なためにジンの右腕として活躍を見せる。テキーラの死後、その任務を引き継いでいることから彼とほぼ同格の地位と思われるが、アニメ公式サイトでは「組織の中では下っ端」と紹介されている。
- 偽名(と思われる名前)は「魚塚三郎」(『そして人魚はいなくなった』の名簿より)。
- キャンティ(Chianti)(声優:井上喜久子)
- 腕利きの女性スナイパー。
- 左目周りに蝶をあしらったタトゥーを入れている。ベルモットのことを「いざとなったら構わず弾丸をぶち込む」「『あの方』のお気に入りでなければとうの昔に殺ってるところ」と吐き捨てるほど嫌っており、カルバドスを利用して見殺しにしたことで彼女に腹を立てている。一人称は「アタイ」。愛車は青のダッヂ・ヴァイパー。
- コルン(Korn)(声優:木下浩之)
- 腕利きの男性スナイパー。
- 口数が少なく、短い言葉で淡々としゃべる。キャンティと同じく、カルバドスを利用した件でベルモットを嫌っている。サングラスをかけているため素顔は見えない。
- キャンティやコルンの狙撃可能距離は650ヤード(約594m)とかなりのものだが、赤井には一歩劣る。
[編集] 死亡
- ピスコ(Pisco)(声優:村松康雄)
- 『あの方』に長年仕えていた幹部。男性。
- 本名は枡山憲三(ますやま けんぞう)といい、大手自動車メーカーの会長。あるホテル内で行われた告別式で、逮捕寸前の政治家(おそらく組織の末端の人間)を事故に見せかけて暗殺。その後、組織の科学者・宮野厚司の娘であるシェリーと、灰原が同一人物であることに気づいたため彼女をホテル内酒蔵に監禁。パーティでの暗殺事件の事情聴取が終わった後、再び酒蔵に現れ彼女を始末しようとするがコナンの策略により失敗に終わる。その後、見失ったコナンを追って酒蔵内の暖炉に首を突っ込むが、そこからシェリーを追って現れたジンから、たまたま暗闇の中で撮られたスクープ写真に自分の殺害映像が映っていたこと、結果その写真が朝刊の一面に掲載されることになったこと、機密情報が彼から漏れることを恐れた組織は自分を始末することを決定した事実を聞かされ、彼に射殺された。ちなみに灰原の両親とは仲が良く(始末前に灰原のことを「志保ちゃん」と呼んでいた)、開発中の薬のことをよく聞かされていた。また、ここまでの地位に這い上がることが出来た理由のほとんどは組織の権力を利用したためらしい。享年71。
- テキーラ(Tequila)(声優:廣田行生)
- 関西弁を喋り、身長は2mを越す大男。主にコンピュータのプログラム関係の取引を行っていた。
- しかしゲーム製作会社・満天堂(任天堂のもじり)での取引中に、取引相手を狙った別の事件に巻き込まれて爆死した。またその2年前、あるコンピュータのプログラム(『人間のために開発を断念したプログラム』とされるが、詳細は不明)を作るようプログラマーに強制的に依頼していた。床に落ちた小銭を拾おうとしているコナンを蹴り飛ばすなど性格はかなり粗暴。
- カルバドス(Calvados)
- 男性スナイパーだったが、ベルモットと共に任務を行っている最中に、赤井に襲われて負傷。その後ベルモットが逃走したため完全に逃げ道が無くなり、ライフルとは別に隠し持っていた拳銃を使って自殺した。登場はシルエットのみだった上に言葉を発しなかったため、声・本名、どんな姿をしていたかなどは一切不明。ベルモットを好いていた模様。自殺当時、武器商人と間違われるほどの銃器を所持していた。
- 宮野明美(みやの あけみ)(声優:玉川紗己子)
- シェリー(宮野志保)の姉。
- 大学生(アニメでは銀行員)で、偽名は広田雅美(ひろた まさみ)。妹とは違い、大学へ通い友人と戯れるなどと普通の生活を送っていた(しかし組織の監視は付いていたようだ)。
- 組織から妹の宮野志保を抜けさせる約束で銀行強盗を起こしたが、組織に裏切られジンに射殺される。彼女が殺害された理由は、表では「強盗して手に入れた10億円の在り処を吐かなかった」とされている。第13話にも広田雅美、本名:宮野明美(作中ではっきり語られている)は登場し、逮捕されている。この時も「10億円強奪事件」の犯人として登場するが、ボスは「沖田」という銀行強盗常習犯。沖田に裏切られ殺害されそうになった所をコナンに助けられ、そのまま逮捕されている。
- 宮野厚司(みやの あつし)
- シェリー(宮野志保)と宮野明美の父。
- 組織の一員だったが、コードネームは不明。数年前に事故死したとされている。阿笠は昔、発明品の発表会で何度か会ったことがあるらしい。灰原によると学会を追い出されたマッドサイエンティストであるが、阿笠は自分の発明品を褒めてくれた気さくでいい感じの人だったと言っている。しかし、自分が何の研究をしているかは一度も話さなかった。
- 名前の由来は、アニメーターの青野厚司から。
- 宮野エレーナ(みやの エレーナ)(声優:鈴木弘子)
- シェリー(宮野志保)と宮野明美の母。
- イギリス人で、同じく組織の一員だった夫の宮野厚司と共に事故死したとされる。コードネームは不明だが、「ヘル・エンジェル(地獄に堕ちた天使)」と称されていた。しかし実際は、コナン曰く正真正銘のエンジェルだった。
- 呑口重彦(のみぐち しげひこ)
- 組織に所属していた政治家。56歳。ある映画監督を偲ぶパーティに招待されたが、その会場がスライド上映のために暗闇と化した瞬間を狙って、組織のコードネーム・ピスコに頭上からシャンデリアを落下させられ殺害された。収賄を行っていたが、その罪が社会に発覚し、殺害時には明日にも逮捕されようかという状態まで迫っていた。組織が彼を殺害した理由は、捕まってしまった場合組織のことまで吐かれる可能性が高いことからの口封じだった。
- 原佳明(はら よしあき)(声優:橋本晃一)
- 映画『天国へのカウントダウン』に登場。コンピューター会社「TOKIWA」の専務・プログラマー(ゲーム関連が主)。32歳。
- チョコレート好きで子供っぽい一面を持ち、少年探偵団になつかれていた。しかし、過去に組織に関与していた事があり、組織を裏切りデータを持ち去ったとして同時期に発生した殺人事件のどさくさに紛れてジンに射殺された。殺害される寸前、そばにあった銀のナイフを手に握り締める。ジンはこれを「ナイフで銃に抵抗する気」だと解釈したが、その真意は犯人を指し示すダイイングメッセージ(銀をローマ字表記にしたGINを英語読みにするとジン)だった。
[編集] 裏切り者
- 沼淵己一郎(ぬまぶち きいちろう)(声優:龍田直樹)
- 組織では末端の末端。頬がこけてガイコツのような顔をした痩せ男。
- 身軽さを買われ、組織から殺し屋としての教育を受けたが、全く使い物にならなかったために、シェリーが開発した新薬の被験者として回された。しかし実験直前に怖くなり逃亡。その後、組織の追手と思い込んで3人もの無関係な人間を殺害してしまった。
- 現在は死刑囚として収監されており、組織に狙われていると言っていることも言い訳するための嘘だと誰にも信じてもらえていないので組織も彼から手を引いた。
- シェリー(Sherry)
- 灰原哀の正体で、本名は宮野志保(みやの しほ)。詳細は灰原哀を参照。
- キール(Kir)(声優:三石琴乃)
- 水無怜奈(みずなし れな)の正体で、本名は本堂瑛海(ほんどう ひでみ)。詳細は本堂瑛海を参照。
[編集] 目撃者
- 船本透司(ふなもと とうじ)(声優:かないみか)
- 組織に潜入したCIAの諜報員・キールこと本堂瑛海が、組織の暗殺計画実行中に起こしたバイク事故の原因になった少年。
- バイクに乗ったキールがFBI捜査官ジョディ・スターリングの構えた拳銃から逃れようと別の車の屋根の上にバイクを停止させたものの、透司が道路に転げたボールを取ろうと飛び出した所を避けようとした車の急回転により、屋根の上にいたキールが飛ばされバイクは爆発、キール自身も長い間意識不明になるほどの重傷を負った。
- おそらくキールのバイク事故唯一の目撃者であり、その情報を得るため組織のベルモットから接触されている。組織は「目撃者が子供なら生かしておいても特に問題はない」と判断し、彼は組織の暗殺照準から外されているらしい。
[編集] 私立探偵
- 白馬探(はくば さぐる)(声優:石田彰)
- 英国のロンドンでの留学経験が長い、知能派の高校生探偵。「まじっく快斗」からのゲストキャラ。「名探偵コナン」における彼は『元祖高校生探偵』という位置づけ。(作者が言うには、「『まじっく快斗』での役割は、シャーロック・ホームズであったのだが、『名探偵コナン』に出すにあたって、ホームズはコナン(新一)であるため、イジドール・ボートルレ(ルパンシリーズ内の探偵)となってしまった」らしい。 )探偵甲子園編では工藤新一の代役、東の高校生探偵として出場。警視総監である父親から、同じく警視監を父に持つ服部平次について色々聞かされたらしい。敵対心を持っている節があったが探偵甲子園編終了後は彼の実力は認めたようであった。 劇場版「探偵たちの鎮魂歌」では原作に先立って服部と出会っており、服部との奇妙な友人関係とも取れる迷コンビぶりを発揮していた(実は怪盗キッドの変装である)。同時期に探偵甲子園編で白馬との邂逅が描かれてしまったことにより、アニメオリジナルが生んだ最大の矛盾の一つとなった。
[編集] その他
- 遠山和葉(とおやま かずは)(声優:宮村優子)
- 服部平次の幼馴染。
- 妃英理(きさき えり)(声優:高島雅羅)
- 毛利小五郎の別居中の妻。
- 服部静華(はっとり しずか)(声優:勝生真沙子)
- 服部平蔵の妻で、平次の母親。42歳(ただし、別の話を元に考えると年齢に疑問あり(後述))。剣道の有段者。平次とは違い、色白の京美人。着物が似合う。
- 普段はやんちゃな平次を放っておけない心配性だが、肝は座っており、時には夫の平蔵を圧倒することも。さらには殺人事件の犯人が自殺しようとした時には日本刀を扇子で抑え、「自分の命も人の命も同じ。いくら自分のものでも命を断つのはみんな人殺し」と一喝したことも。てっちり(フグ鍋)が得意料理。
- 東京に行くたびに平次がケガをするなどして帰ってくることに加え、小五郎一行が大阪に行った際てっちりを用意して待っていたが結局小五郎が来なかったため「これはもしや血も涙も無い不人情な人間なのでは」と思っていたらしいが、このとき小五郎は負傷した平次に付き添って病院に居た。そのため平次は「それ(不人情)は病院に来ずにてっちりの前で待ってたあんたのことや」と心の中でツッコんでいた。
- 蘭は、平次の色黒は彼女の遺伝だと思っていたらしい(父親が色黒でなかったため)。
- 年齢は初登場したコミックス28巻・アニメ第220~221話「偽りだらけの依頼人」にて本人が42歳であると語っている。しかし、それより以前のコミックス21~22巻・アニメ第141~142話「結婚前夜の密室事件」において、平次は「オカンの同級生の息子の結婚式」に、足の指を骨折した彼女の代わりに参列のため東京を訪れるのだが、そこで登場する同級生(故人)の娘は28歳である。それから考えると、彼女の同級生は14歳で出産した事となってしまい、ありえなくはないが社会的には問題がある。そのため、彼女が年齢をサバ読んだか、設定が変更になったのではないかとも思われる。
- 名前の由来は、銭形平次の妻・お静から。平蔵にも静と呼ばれている。また、旧姓の池波(いけなみ)は池波正太郎から。
- 京極真(きょうごく まこと)(声優:檜山修之)
- 杯戸高校空手部主将で、園子の恋人。18歳。通称「蹴撃の貴公子」。
- 実家は静岡県で、旅館を経営している(海の家でも給仕をしていたが、家業の商いのうちなのか、単なる京極個人のアルバイトなのかは不明)。その時に泊まっていた園子が凶悪犯に狙われ、それを救ったことが縁(もっともそれ以前から京極は園子を意識していたが)で付き合い始める。しかし日本には自分以上に強い者がいないということから、強い人間と戦うため、付き合い始めて間もなく園子を残して外国に行ってしまった。
- 上記の通り現在は外国で武者修行中だが、園子に何かあると、試合すら放り出して帰国してくる。また、かなり古風な価値観の持ち主であり、園子が肌を露出した服を着たり短いスカートを穿いたりしていると注意するのがお決まりになっている。また、彼女の送った湯のみ茶碗を花瓶と間違えるなど、天然ボケの気質もある。
- 園子が危機に晒されていると察した時は影から彼女を見守り、危険の排除に努める。しかしそのために彼女の行く先々に付きまとったりキャンプを張ったりする(園子が目的地に出向く詳しい日時が判らなかったため)様は、一歩間違えればストーカー扱いされかねない時もあり、本人もそれを認めている。
- アニメでは、登場当初準レギュラーとして扱われて、OPのラストカットの集合シーンなどにも出ていたものの、出番が少ないせいもあって近頃のOPには出なくなってしまった。
- 視力については言及されていないが、空手をやらない時は常に眼鏡をかけている。
- 名前の由来は、極真空手と京極夏彦から。
- 沖野ヨーコ(おきの ヨーコ)(声優:天野由梨(第3~122話)→ 長沢美樹(第249話~))
- 小五郎が大ファンのアイドル歌手で、女優。21歳。大阪府出身。
- 「時計仕掛けの摩天楼」に登場した雑誌片隅の星占いコラムによると、高校時代、泉新社発行の雑誌「週刊ヤングKOBA」の「女子高生制服コレクション」でグランプリを獲得したことをきっかけに芸能界デビューした模様。昔は『地球的淑女隊(アース・レディース)』という4人組のアイドル歌手グループに属していた。
- 小五郎がまだ無名の時代に(マネージャー曰く有名な探偵に依頼するとスキャンダルが公になる可能性があるため)、ストーカー事件の調査を依頼したことからコナンたちと知り合いとなった。
- 最近は歌手業以外に、「沖野ヨーコの4分クッキング」という料理番組のコーナーにも出演している。
- 名前の由来は、漫画家の沖野ヨーコから。
- 榎本梓(えのもと あずさ)(声優:榎本充希子)
- 毛利小五郎探偵事務所が入っているビルの1階にある喫茶『ポアロ』のウエイトレス。年齢は推定20代前半。かなりの天然ボケ。
- 栗山緑(くりやま みどり)(声優:百々麻子)
- 妃英理の秘書。
- 当初は白鳥警部と同様、劇場版のみのキャラクターであったが、後に漫画やアニメにも登場するようになった。妃にも負けない程の美人。小五郎から妃へ何らかの伝があると「旦那からか」と密かに楽しむ風景がよく見られる。
- 浅井成実(あさい せいじ)(声優:折笠愛)
- 東京都の孤島、月影島診療所の医師。26歳の男性。"月影島連続殺人事件"の犯人で、コナンが自殺を止められなかった作中唯一の人物。
- 昔の名前は麻生成実(あそうせいじ)。麻薬取引に関するトラブルで、父・麻生圭二(あそうけいじ)とその家族を焼殺される。体が弱かった成実は入院していたために難を逃れるが、親のいなくなった成実は"浅井"という名の家庭に引き取られる。やがて成長し、父の死に不審を抱いた成実は独自に始めた調査の結果、真実を知ることになる。その真実を焼殺事件の犯人の一人に語ると、その犯人はペラペラと事件の詳細を語りだし、強い精神的ショックの結果心臓麻痺で死に至る。その時にかかっていた曲でもあり、殺害された父の好きな曲でもあったピアノソナタ"月光"を交えた復讐の殺人劇を計画し、"あさいなるみ"という本名の別読みを使い女医師として月影島に勤務する。
- その殺人劇こと『月影島連続殺人事件』の犯人となった成実は、犯行を暴かれ逃げ場がなくなったために、音楽室に放火しその中に閉じこもる。すぐさまコナンが突入し彼を引きずり出そうとするが、悲しげな瞳で「もうオレの手は血みどろなんだよ」と語り、部屋の外に放り投げられる。炎が燃え盛る音楽室の中で、「ARIGATONA CHIISANATANTEISAN(アリガトナ、チイサナタンテイサン。)」を示した遺言の鎮魂歌を死ぬまでピアノで弾き続けた。この事件は強いトラウマとしてコナンの心に刻まれ、それを回想するときには彼と同じ悲しげな瞳を見せる。
- 怪盗キッド(かいとうキッド)(声優:山口勝平)
- 今だに予告状を送りつけるレトロな宝石専門の怪盗(実は2代目。初代キッドは父親の黒羽盗一)で、本来は本作のキャラクターではなく、作者がコナン以前の作品で描いた『まじっく快斗』からスピンオフ参加した主人公。詳細及びまじっく快斗での怪盗キッドはまじっく快斗を参照。
- 本名は黒羽快斗(くろば かいと)。警視庁による正式名称は「怪盗1412号」(「1412」の数字を崩すと「KID」となる)。なお、「怪盗キッド」という名称は工藤優作によるもの。マスコミからは「平成のルパン」や「月下の奇術師」とも呼ばれている。コナン(新一)の生涯のライバル。
- 宝石専門のため、幾つかの宝石(ビックジュエル)に目をつけるものの、目当ての宝石でないため盗み出してすぐ持ち主に返すことが多い(コナンによって完全に盗み出されることはほとんど阻止されている)。また、宝石以外のものに予告状を出すこともあるが、事情がありそのようなことをしている。
- 自分がおくったものではなく、他人による偽装の予告状があった場合は、現場に濡れ衣をはらしに行く。なお、まじっく快斗での予告状では「~を~から(いつ)盗みにいく」とわざわざ書かれており、コナンのように暗号めいた予告状はほとんど送っていない。
- 老若男女を問わず誰にでも変装でき(ただし自分より極端に小さい者、例えばコナンなどに変装するのは無理であろう)、変声機無しにどんな声でも出すことが出来る。コナン達を成り行き上、窮地に追い込むことはあるが、決して殺人は行わず、見事に助けてみせる場合が多い。また、他人の殺人を止められず悔しがる一面も。コナンに出てきた当初は、帽子とモノクルで顔がはっきりしていなかった。また愛用のトランプ銃は劇場版ではよく使われているが、コナンの原作中ではまだ一回しか使用していない。探偵VS怪盗という勝負としてみるのであれば、実質的な勝敗として捕らえるならばキッドの勝利といえることが多い。
- 何故か新一とは顔、体格、声がそっくり(そのため声優も同じ)なので、新一に変装する際には髪型を変えるだけで良い。そのため、『銀翼の奇術師』では素の顔で新一に扮していた(『世紀末の魔術師』でも同様に素の顔で扮していた模様)。余談だが恋人がいるようで彼女もまた、蘭にそっくりの容姿をしている。
- 以前コナンになる前の新一に追い詰められており、その後『世紀末の魔術師』で、コナンと博士の電話(船内の電話全て)を盗聴していたため正体を知った(これは劇場版限定の設定で、原作では今のところ不明)。本人及び作者によれば、キッドにとってのコナン(新一)は『最も出会いたくない恋人』とのこと。
- 仮面ヤイバー(かめんヤイバー)(声優:高木渉または千葉一伸)
- 名探偵コナンの世界で人気の、子供向け特撮番組のヒーロー。名前は仮面ライダーとYAIBAが由来。
- 普段は幼馴染の夏目玲と共にホットドッグ屋をしているサトシという名の普通の青年だが、事件が起きると変身してバイクに乗り込み、悪事を働く怪人や異星人を倒す、という設定の勧善懲悪もののストーリー。人形、カードダス、ガシャポン、Tシャツ・ガソリンスタンドとの提携キャンペーンなど商品展開も数多く、かなり昔からバージョンを変えながら放送されている週一回の番組(月曜19時30分から30分間の放送で、現実のコナンのアニメの放送時間と同じ)の他、映画も2本製作されている。主題歌をTWO-MIXが歌ったこともある、とされている。
- 探偵団が買ってくるお菓子は、大抵は仮面ヤイバーの食玩目当てのものである。
- ゴメラ
- ゴジラとガメラをモデルにしたと思われる怪獣。人気があり映画が何作も作られている。かつて阿笠博士と少年探偵団が撮影現場を見に行ったこともある。怪獣役の役者が殺人事件を起こし逮捕されたため打ち切られると思われたが、ファンからのたっての願いにより昔のフィルムをつなぎ合わせての製作により続行されることとなった。
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