陸援隊
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陸援隊(りくえんたい)は、江戸時代後期の1867年(慶応3)に、土佐藩士の中岡慎太郎によって組織された討幕運動のための軍隊(浪士隊)である。土佐藩主山内豊信(容堂)を起源とする。討幕運動に活躍した。
海援隊に続いて中岡と土佐藩士の坂本龍馬の協議により発足する。隊長は中岡で、京都を本拠とする。隊員は尊皇攘夷の思想を持つ脱藩浪士などが集められ、総員は70名以上。薩摩藩から洋式軍学者鈴木武五郎が派遣され、支援の十津川郷士ら50名と共に洋式調練を行った。中岡、坂本が京都で暗殺された後は田中光顕、谷干城らが指導し、高野山では紀州藩兵を牽制する。明治には御親兵に吸収された。
陸援隊の内部には新選組など幕府方の密偵が入り込んでいたといわれる。食事は河原町の土佐藩邸から支給された。