Wikipedia:雑草とり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアにおける雑草取りとは記事をチェックし、間違いやウィキペディアの方針から外れた問題箇所を修正することなどのメンテナンス作業のことです。 もちろん、ウィキペディアへの最も大きい貢献は正確で、わかりやすく、内容が充実した記事を書くことです。 しかし、ウィキペディアの記事を整理、整頓し、掃除する「雑草取り」も、とても有意義な作業です。
ここではウィキペディアにおける雑草取りの方法を紹介します。
[編集] 雑草を探す
- 新しいページ
- 新しく作られた記事は初心者のウィキペディアンによるものかも知れませんし、時間がないために、リンクを貼るなどの作業を後回しにしているかも知れません。
- 最近更新したページ
- 「最近更新したページ」で雑草を探すのが一番効率的です。加筆・修正した内容はよくても、誤字やマークアップのミス等、形の上で修正すべきことがあったりします。更新した人も他の人が次にどういう編集をするかを注視していたりするので、その人にとっても、あなたの修正によって学ぶでしょう。
- 新しい名前やIPアドレスの利用者の投稿
- これは初心者に対してちょっと失礼かもしれませんが、実際、価値の薄いものを投稿するのはログインしていない、やってきたばかりの人であることが非常に多いのです。ですから彼らについて回って、その後を掃除していくという方法です。しかし、彼らの投稿を変更した理由を説明するときには、彼らの気分を悪くさせないように、できるだけ礼儀正しく新参者に振る舞ってください。
- おすすめ記事
- 利用者がよい記事だと推薦している記事で、秀逸な記事として選ばれるためのステップであることもあります。そのためには、しっかり査読され、校正されることも大事です。
- 査読依頼
- 更に記事をよいものにするため、文字通り、しっかりした査読が求められています。
- おまかせ表示
- ランダムに記事が表示される「おまかせ表示」で出てきたものに運命を感じながら“雑草とり”をしましょう。
[編集] 雑草取りの具体例
- 著作権侵害の疑いのある記事への対処
- 新しくやってきた人(またはログインしていない人)が素晴らしい記事を書いた場合、すぐに4から5個の単語からなる文字列をコピーして引用符(" ")で囲み、グーグル等の検索エンジンでヒットするかどうか見ます。もしみつかったら、そのページの著作権表示を確かめます。パブリックドメインであることや、 GNU FDL のライセンスのもとにリリースされているなどの著作権侵害に当たらないことを示すものが見つからなければ、転載元と疑われるそのWebサイトのアドレスまたは、文献をノートのページに書き込み、どこから取ってきたのか、または著作権はないのかなどを訊ねてみましょう。複製元がはっきりしている場合はWikipedia:削除依頼へ依頼します。複製元がはっきり特定できない場合はWikipedia:著作権侵害かもしれない記事に載せて下さい。
- 著作権侵害の問題はウィキペディアの存続に関わる重大な問題なので、素早い対処のために協力して下さい。
- (詳細はWikipedia:著作権を侵害している投稿についてを参照。)
- 記事を索引に載せる
- Wikipedia:索引は手動で登録しているので、記事は存在しているのに索引に載っていないものが多数あります。
- 記事を一覧に載せる
- 記事の内容によってはそれぞれの一覧に載せるとよいものがあります。一覧の一覧にある様々な一覧に掲載しましょう。
- 記事をカテゴリに入れる
- カテゴリ未導入のページにある記事を適切なカテゴリに分類しましょう。また、既にカテゴリに入っている記事でも、適切でないカテゴリにリンクしているなら修正したり、別のカテゴリにも入れましょう。必要であれば、新規にカテゴリを作成するのも良いでしょう(詳しくはWikipedia:カテゴリの方針を参照)。
- 適切でない記事名を直す。
- 記事名は常に大文字で書かれるのではない限り、小文字にすべきなのですが、大文字にしてしまうとウィキペディアのシステム上、別の項目と認識されてしまいます。記事名の付け方を参照するようにいうとよいでしょう。どこに記事を持っていけばいいのか分からないときには、記事の最後かWikipedia:ノートページに小さな斜体の覚え書きを付けるとよいでしょう。ページがどこにあるべきなのかが分かれば、もとの項目名のページは記事の内容は正しい項目名にすべて移動し、単なるリダイレクトページにしましょう。
- Wikipedia:決まり文句集を携える
- 有用な常套文章の断片がタイプの労苦を減らします。
- 文章の体裁をマニュアルに沿ったものに。
- Wikipedia:スタイルマニュアルというガイドラインに沿ったものに修正しましょう。たとえば:記事の書き出し。一般に、ウィキペディアの記事はその題を太字で、完結した文の一部として提示することで始まります。場合によっては、(既に記事のトップにある)記事名をすぐ次にまた繰り返すのを煩わしく感じ、記事の最初の部分を不完全な文で始める人もいます。そのような記事を見つけたら、完全な文で始まるように取り替え、題名を太字にしましょう。
- 辞書の定義のような記事
- 百科事典であるウィキペディアを、辞書と混同している人がいるようです。彼らは題名の語の異なる意味に数字をつけて、簡単に定義した記事を付け加えます。ウィキペディアは辞書ではないのですから、意味を数えあげるだけでは十分な記事とは言えません。2002年のはじめ頃から、私たちは曖昧さの問題を緩和する括弧の作業に取り組んできました。単なる字引になってしまっている記事に対するふさわしい対処法は、数字を除き単に消してしまうか、またはウィクショナリーに移して、記事でない単なる定義は、そのページの個々の記事をきちんとしたフォーマットにし、間に線を引くことです。
- 校正
- ウィキペディアにおいても誤字や脱字がないかどうかは重要です。だからこそ、私たちはこうして記事を掃除していくべきなのです。まぎれもない校正ミスは、たとえ小さなものであっても、言い訳の余地がありません。
- 適切でないリンクを直す
- 新規の参加者の中には、有頂天になって(誰も文句はいえませんよね)、目に付くものすべてをリンク化していく人もいます。作られたリンクの中には、英数字が全角で書かれているもの・姓名の間にスペースの入ったもの・外国人の姓名の間が中点でなくピリオドになっているもの・多義語・姓だけの人名・記事のできそうもないものなど、ウィキペディアの記事名としてはよくないものもあります。これらのリンクを直したり取り除いたりするのはいいアイデアです。
- 明らかなナンセンスなどを取り除く
- 時々、文章すべてやパラグラフまで取り除いてしまわなくてはならないことがあります。ですがもちろん、これは慎重に行わねばなりません。時には単なる荒らしで、それを除くのに説明さえいらないこともあります。時には趣味の興奮を表現するのに夢中な中学生によって書かれたように見え、文字通りゼロの情報量しかないものもあります。役に立たない文章が投稿される可能性は事実、際限がありません。また別の可能性は、完全にまごうかたなく偏ったものである場合です。ウィキペディアの雑草取りたちは中立的な観点を熟知していなくてはなりません。偏った部分を取り除く時間がない場合には、またその偏りが極端であっても内容は有用である場合には、私たちはそれをノートページに移して、「これは偏りを除く必要がある」などと書き込みましょう。私欲に基づいた人間には他の参加者の時間を正当に要求することはできません。 他の参加者は他人の書いた文章のバイアスを除くのに法外な時間を費やさなくてはならない訳ではないのです。
- 内容を改善する編集
- 上のようなことをしながらも、いくつかの文章を事実に則したものに修正したり、重要な情報を付け加えたり、明白な誤りを取り除いたりすることもできます。
- 二重リダイレクトの解消
- 二重リダイレクトに入っている記事を適切なリダイレクトに編集しましょう。
- トラフィックが大きく増えたときには、古い参加者がこの種の草取りをすることはとても重要です。 繰り返しますが、これは、おそらくウィキペディアに時間を費やすもっとも重要な方法ではありません。しかし間違いなく不可欠なことなのです。
- 他言語版ページへのリンクを追加する
- 他言語にも同じ内容のページがある場合、追加しましょう。逆に、他言語版ページに日本語版ページへのリンクを追加すると尚且つ良いでしょう。詳しくは、Wikipedia:言語間リンクを参照。
- Wikipedia:ウィキペディアでやってはいけないことも参照して下さい。
編集の指針、Wikipedia:基本方針とガイドライン、Wikipedia:プロジェクト関連文書も参照してください。
現在、Wikipedia:雑草取り/改定版でこの文書の改定版を作成中です。こちらの作業にもご協力ください。