雪だるま祭り
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雪だるま祭り(ゆきだるままつり)は、石川県白山市白峰・桑島地区(旧:石川郡白峰村)で毎年2月に開催されるイベントである。ポスターでは『雪だるま2007』のように開催年をとってタイトルとしている。第1回から使われているキャッチコピーは「明日忘れる華麗さよりも、永遠に心に残る素朴さを」。2月の第1週あるいは第2週の月曜日(桑島地区:桑島雪だるま祭り)と金曜日(白峰地区:白峰雪だるま祭り)に行われている。
[編集] 概要
豪雪地帯の白峰住民にとって、雪は生活に欠かせないとはいえ厄介な代物であった。これに対し「積極的に雪に親しむ=親雪」機会を村全体で持ち、あわせて観光客の誘致に役立てようと、1990年(平成2年)に当時の村の青年団が中心になって始めた催しである。当初は村内の各世帯が、家族の人数分だけ雪だるまを作るものであったが、年々それぞれに趣向を凝らした雪だるまや雪像が作られるようになり、県内はもとより日本全国からカメラ片手に訪れる観光客が集まる大イベントに成長した。
当日は地区内は自動車通行止めになり(地区外から訪れる車は、ホテルやスキー場の駐車場に駐車)、住民はシャトルバスで移動する。午後5時に雪だるまの内部などに仕込んだロウソクに火が点され、幻想的なムードを醸し出している。また、地元住民や小中学生が出店する模擬店も好評を博している。
現在は、交流のある白山市御手洗(みたらし=旧松任市)地区、金沢工業大学などの地区外の団体も雪だるま作りに参加するようになった。また金沢大学は大学の敷地内にある『角間の里』に白峰の雪をトラックで運び、近隣の親子を招いて雪だるま作りをしている。
[編集] 雪だるまの作り方
- ポリバケツなどに雪を詰めて固め、ひっくり返したものを積み上げたり削ったりしてつくる
- 道沿いや軒下に出来た雪壁をスコップなどで掘り作りたい形にする
- 雪壁に横穴をあけてかまくら状にし、その中に小さな雪だるまをかざる
- 木材や針金で骨組みを作り、雪で肉付けして雪像をつくる
- 重機で山から雪を運んできて板を箱状に組んだ型に詰め込み、削って巨大な雪像をつくる