霜
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霜(しも)とは、物体の表面が冷やされることでできる、空気中の水蒸気が凝結し、氷の結晶として堆積したものである。空気と接触している物体の表面の温度が霜点よりも低くなると、空気中の水蒸気が凝結し、物体の表面から針状の結晶として伸びる。ガラスの表面では樹枝状に氷の結晶が発達するのも見られる。
風も弱く穏やかに晴れ、放射冷却により気温がおよそ5℃以下まで下がった朝、地面付近の温度は0℃以下となり、霜が降りることがある。春から初夏にかけて遅霜が降りると、農作物に大きな被害を与えることも多い(凍霜害)。霜を防ぐには、地面に水をまいて湿度を上げ、放射冷却を弱める方法や、送風機で風を送り、地表の冷気と高いところにある温度の高い空気を混ぜ、気温の低下を防ぐといった方法がある。後者は静岡県の茶畑などでよく用いられている。
霜柱は霜とは別の現象。
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