鞍馬山鋼索鉄道
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鞍馬山鋼索鉄道(くらまやまこうさくてつどう)は、京都府京都市左京区にある洛北の名刹、鞍馬寺が参詣者の利便を図って運行しているケーブルカー。
鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては唯一の、宗教法人が運営しているケーブルカーである。1両の車両と錘との交走式。単線で行き違い設備はない。開業当初は軌間762mmの鉄車輪2両交走式だったが、1996年からは軌間800mmのゴムタイヤ式になっている。
車両は3代目で幼いころ鞍馬寺で修行した源義経の幼名牛若丸にちなみ「牛若号III」の愛称がついている。
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[編集] 路線データ
[編集] 運賃
鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては、現在唯一の運賃が無料の鉄道である(かつては箕面鋼索鉄道も無料であった)。ただし、諸堂維持の寄付金を1口100円以上寄付した人だけが無料で乗車できるようになっているので、寄付金100円が事実上の運賃と言える。「運賃」扱いだと宗教法人といえども課税されるが、「寄付金」だと非課税扱いになるためと思われる。事実上の運賃である寄付金額がわずか100円であることや、鞍馬寺の拝観料に相当する「入山料」が200円(小人は無料)であることを考えると、非常に良心的な「運賃設定」と言える。
なお寺側は、歩くことが可能な人はケーブルカーを使用せずに参道を歩くことを薦めている。歩いて参拝してこそ、鞍馬寺の本尊である「尊天」をより強く感じることができるからだという理由からである。
[編集] 歴史
[編集] 駅一覧
山門駅 - 多宝塔駅