飯田弘之
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飯田 弘之(いいだ ひろゆき、1962年(昭和37年)1月17日 - )は、日本の将棋棋士、大学教授。棋士番号159。山形県西村山郡西川町出身。大内延介九段門下。
名目上は日本将棋連盟の正会員「棋士」であるが、事実上は大学教授に転職しており、棋士は前職である。上智大学理工学部数学科卒業。東京農工大学大学院工学研究科博士課程修了。
[編集] 人物
- 棋士であるが、コンピュータ将棋などのゲーム理論の研究を中心に行っており、静岡大学助教授から北陸先端科学技術大学院大学教授となった。
- 順位戦はフリークラス宣言を行っており、他の棋戦も休場中のため、実質的な棋士としての活動は行っていない。
- 1992年、大学院で人工知能について研究していた飯田は研究員としてオランダに派遣されることになり、ヨーロッパでの将棋の普及も行うため1年間の休場を申し出たが、順位戦の休場の規定に特例がなく、飯田(当時C級2組)は全局不戦敗となった。このことがフリークラス制度の創設のきっかけとなった。
- 自身の研究チームではコンピュータ将棋ソフト「TACOS」を開発している。2005年、TACOSとプロ棋士橋本崇載との公開対局のイベントが行われ、TACOSは橋本をあと一歩のところまで追いつめる健闘を見せた。