香坂信之
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香坂 信之(こうさか のぶゆき、1930年10月10日 -1992年3月21日)は、元讀賣テレビチーフプロデューサー、ディレクター。広島県出身。
日本大学藝術学部卒。1980年から1992年まで12年間、讀賣テレビ中心で製作された2時間ドラマ枠「木曜ゴールデンドラマ」で、浜木綿子主演の"嫁姑"ものを中心に最多の108本を演出した。ドラマの世界には現在も「早撮りの香坂」という神話があり、1本を3日で撮ったとか、その3日が自慢でバレリーナだった女房のお供で、モスクワに行った時、当地の高名な大学教授に撮影日数を聞かれ、待ってましたと「3日です!」と答えたら、女房に思いっきり向こうづねを蹴られて、ついつい「3ヶ月です」と訂正したとか、画面にマイクが映ってしまった時、「セリフを拾ってんだから当然だ!」と言ったとかである。早く撮ることで制作費が浮き、それは他に回され、まわりは多くの恩恵を受けたといわれる。温かい人柄で脚本家・ディレクター鶴橋康夫ら多くの門下を育てた。役員待遇の現役チーフプロデューサー兼ディレクターだった1992年、61歳で亡くなり社葬が行われた。
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