駐在所
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駐在所(ちゅうざいしょ)とは、組織に於いて常時人員を置いておく所。営業所・派出所・事務所等と同等であるが、日本の場合警察組織が設置したものを指す場合が多い。一般企業などでは小規模な海外拠点に対して用いられることが多い。
後者のものは交番と同等の役割を有するが、交番と違う点は、警察官とその家族が住む官舎も兼ねていることである。勤務する警察官は巡査部長や警部補など地域警察活動に精通した者がほとんど。多くの警察本部では駐在所長に警部補を充てる、と定めているため実際に勤務する警察官が巡査部長以下である場合は近隣の交番所長や本署の地域係長が駐在所長を兼任する。官舎を兼ねて家族を居住させる目的には警察官の配偶者に業務をサポートさせるという面もあるが、近年は人員や家族の生活上の理由により家族を自宅に残し警察官が単身で勤務したり、独身者の警察官が勤務する場合も多い。一方で夫婦ともに警察官で同じ駐在所に勤務するケースもある。
主な設置場所は、市街地の郊外や過疎地域、山間部、孤島などがある。とりわけ、1990年代後半よりいわゆる市街地での治安対策の一環として、駐在所を設けるケースもある。