高野文子
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高野 文子(たかの ふみこ、女性、1957年11月12日 - )は、新潟県新津市(現在の新潟市秋葉区)出身の漫画家。新潟県立新潟江南高等学校、東京都立衛生看護専門学校卒業。一時期、看護師として働く。
1979年、「JUNE」掲載の『絶対安全剃刀』で商業誌デビュー。
1980年頃、従来の少女漫画とも少年・青年漫画とも隔絶した作風が注目され、大友克洋、江口寿史、さべあのま、高橋葉介らとともに漫画界の「ニューウェーブ」の旗手と目された。デビュー以来たびたび絵柄を変えて特異な表現手法を開拓し続け、漫画界で異彩を放つ。
その描写方法は、極めて私的な視点から物事を描写することで、人々の意識のうちにある風景を再現する点に特徴がある。そこでは写真的な事実性は問われず、あくまで意識の中にある-断片的な空想と現実がとけ込むような-「風景」が描かれているのである。映画作品にも繋がる、ある種の「客観的描写」を旨とする大友克洋とは対極にあるとも言えよう。 その独自の表現方法は、漫画界のみならず他業種の人間からも評価が高い。